東京でも6億5000万円荒稼ぎの「乱交パーティー」業者が摘発 それでも「乱パ通い」をやめられないお客の素性

新宿界隈の民泊施設で卑猥なパーティを開催し、売春の場所を提供したとして、男女5人グループが売春防止法違反の疑いで警視庁に逮捕された。グループは月に十数回、参加者20~60人規模の乱交パーティーを開催。10年間で荒稼ぎした額は6億5000万円にも及ぶ。驚くのは、このような事件が幾度ニュースになっても、Twitter上で活動を継続しているグループが確認できる点だ。「乱パ通い」を辞められない“好き者たち”はいったいどんな人なのか――。
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【写真7点】実際の「乱パ参加者募集」のツイート。「行為」の卑猥な画像や動画をのせる、女性に誘わせるなどして、愛好家を誘惑している女性の最年長参加者は57歳〈スペック110 朝から生○出し&撮影イベント開催 3人から5人程度募集。詳しくはDMで〉今年6月に新宿区の某ホテルで開催された30人規模の乱交パーティーの主催者(左)と参加女性二人 今回、警視庁が摘発した主催者がTwitterで呼びかけていた文言である。「スペック110」とは、身長から体重を引いた数値が110という意味の隠語だ。「彼らが活動を開始したのは2012年ごろのこと。当初はホテルなどを利用していたようですが、ここ数年はJR新大久保駅周辺の一棟貸しの民泊施設をよく利用していた。呼びかけはいつもTwitterで、多い時は50~60人が集まる。『3泊4日の合宿』や『バスツアー』などのイベントを不定期で開催する愛好家に人気のグループだった。用意されていた女性の平均年齢は27歳で最年長者は57歳だった」(警視庁担当記者) 懲りない人たちである。今年ほど「乱交」という卑猥な二文字がネットを騒がせた年はなかった。始まりは6月に静岡県警が摘発した、静岡県湖西市の貸別荘で行われた120人規模のパーティーだった。手土産持参でいそいそと…… 主催した自衛官の男性と看護師の女性が公然わいせつ幇助容疑で逮捕された。同月には、神奈川県警も女子高生を参加させていたグループを摘発。中学校教諭、公認会計士、医師や僧侶などが逮捕されて大きな話題になった。 警察に踏み込まれるかもしれない。もし捕まったら社会的信用も失う。そんなリスクも顧みずにパーティー会場に足を運ぶ参加者はどういった人たちなのかーー。「デイリー新潮」は静岡湖西市の事件が世を賑わせていた最中の6月中旬、新宿区のホテルで開催された30人規模の乱交パーティーを会場の外から取材した〈静岡の120人摘発にも懲りず 新宿のホテルで開催された「乱交パーティー」の全容 終了後に主催者を直撃!〉。今回立件されたグループとは違うグループだが、このグループもTwitterで集客し、開催場所も新宿界隈の民泊施設をよく利用していた。 張り込んでいた記者の前に手土産持参でいそいそと現れたのは、職場で隣の席に座っていそうなごく普通の男たちであった。彼らは密室で3時間ほどパーティーを楽しんだ後、頭から湯気が立ち上っていそうな表情でホテルから出てきた。「何が悪いんだ」と思っている人が多い 主催者は直撃取材に、「うちは大人のパーティーなので、そういうのはやっていません」と主張。取材後、それまで堂々と告知に利用していたTwitterアカウントは投稿が次々と削除され、鍵もかけられた。だが、実はこのグループは今もひっそり活動を続けている。「デイリー新潮の報道後、主催者は常連客とウェブ上で緊急ミーティングを開き、会をどう守っていくかについて話し合いをしていました」 こう明かすのは、都内の乱交パーティー事情に詳しい関係者である。「乱交パーティーは風俗では絶対に味わえない秘め事です。参加者の多くは1対1で女性と向き合うのが苦手なタイプの男性ばかり。彼らにとってパーティーは、性欲のはけ口として必要不可欠な場所なのです。同好の士が集っているという変な仲間意識もある。誰も傷つけていない、被害者はいない、男女ともに納得して楽しんでいるだけなのだから何が悪いんだと思っている参加者も多い。先日も『ハロウィンパーティー』と称して、いかがわしい催しをやっていましたよ」 実際、警察も立件には苦労しているようだ。前述した静岡や神奈川の事件では、送検後に不起訴処分になった被疑者も多い。「今回警視庁が摘発した事件の容疑は『売春防止法違反』で、捕まったのは主催者側だけです。唯一、売春婦として参加していた30歳の中国人女性が逮捕されましたが、不法滞在が理由で容疑は入管法違反です。ほかの参加者は誰も捕まっていません」屋形船パーティーまで開催予定 それをよしとしてか、現在もTwitter上でさまざまな主催者が次の会の告知を打っている。〈恒例の貸切屋形船、飲んで騒いで楽しんで 男女比率は同じくらいに!今年は昼の開催(絵文字)下船後は自由〉〈裏垢大棒年会~裏垢女子大集結の巻~1年に一度のどこよりもクソエロい『酒池肉林際』開催 お店を貸切にした完全クローズドで送るパーティです〉(文中ママ)〈○○会開催のお知らせ 日時11月○日18時~23時まで〉場所 都内某ホテル 男性、カップルさんに参加費用あり 今回も鍋や持ち込みの料理とゲームでワイワイ+αをやっちゃおうぜ!みたいな〉 参加費用の相場は2~3万円。50人集まれば100万円以上の売り上げになる。主催者からすれば、逮捕リスクを秤にかけてもやめられない“シノギ”なのであろう。性欲に規制をかけるのは、かくも難しきことなのである。デイリー新潮編集部
〈スペック110 朝から生○出し&撮影イベント開催 3人から5人程度募集。詳しくはDMで〉
今回、警視庁が摘発した主催者がTwitterで呼びかけていた文言である。「スペック110」とは、身長から体重を引いた数値が110という意味の隠語だ。
「彼らが活動を開始したのは2012年ごろのこと。当初はホテルなどを利用していたようですが、ここ数年はJR新大久保駅周辺の一棟貸しの民泊施設をよく利用していた。呼びかけはいつもTwitterで、多い時は50~60人が集まる。『3泊4日の合宿』や『バスツアー』などのイベントを不定期で開催する愛好家に人気のグループだった。用意されていた女性の平均年齢は27歳で最年長者は57歳だった」(警視庁担当記者)
懲りない人たちである。今年ほど「乱交」という卑猥な二文字がネットを騒がせた年はなかった。始まりは6月に静岡県警が摘発した、静岡県湖西市の貸別荘で行われた120人規模のパーティーだった。
主催した自衛官の男性と看護師の女性が公然わいせつ幇助容疑で逮捕された。同月には、神奈川県警も女子高生を参加させていたグループを摘発。中学校教諭、公認会計士、医師や僧侶などが逮捕されて大きな話題になった。
警察に踏み込まれるかもしれない。もし捕まったら社会的信用も失う。そんなリスクも顧みずにパーティー会場に足を運ぶ参加者はどういった人たちなのかーー。
「デイリー新潮」は静岡湖西市の事件が世を賑わせていた最中の6月中旬、新宿区のホテルで開催された30人規模の乱交パーティーを会場の外から取材した〈静岡の120人摘発にも懲りず 新宿のホテルで開催された「乱交パーティー」の全容 終了後に主催者を直撃!〉。今回立件されたグループとは違うグループだが、このグループもTwitterで集客し、開催場所も新宿界隈の民泊施設をよく利用していた。
張り込んでいた記者の前に手土産持参でいそいそと現れたのは、職場で隣の席に座っていそうなごく普通の男たちであった。彼らは密室で3時間ほどパーティーを楽しんだ後、頭から湯気が立ち上っていそうな表情でホテルから出てきた。
主催者は直撃取材に、「うちは大人のパーティーなので、そういうのはやっていません」と主張。取材後、それまで堂々と告知に利用していたTwitterアカウントは投稿が次々と削除され、鍵もかけられた。だが、実はこのグループは今もひっそり活動を続けている。
「デイリー新潮の報道後、主催者は常連客とウェブ上で緊急ミーティングを開き、会をどう守っていくかについて話し合いをしていました」
こう明かすのは、都内の乱交パーティー事情に詳しい関係者である。
「乱交パーティーは風俗では絶対に味わえない秘め事です。参加者の多くは1対1で女性と向き合うのが苦手なタイプの男性ばかり。彼らにとってパーティーは、性欲のはけ口として必要不可欠な場所なのです。同好の士が集っているという変な仲間意識もある。誰も傷つけていない、被害者はいない、男女ともに納得して楽しんでいるだけなのだから何が悪いんだと思っている参加者も多い。先日も『ハロウィンパーティー』と称して、いかがわしい催しをやっていましたよ」
実際、警察も立件には苦労しているようだ。前述した静岡や神奈川の事件では、送検後に不起訴処分になった被疑者も多い。
「今回警視庁が摘発した事件の容疑は『売春防止法違反』で、捕まったのは主催者側だけです。唯一、売春婦として参加していた30歳の中国人女性が逮捕されましたが、不法滞在が理由で容疑は入管法違反です。ほかの参加者は誰も捕まっていません」
それをよしとしてか、現在もTwitter上でさまざまな主催者が次の会の告知を打っている。
〈恒例の貸切屋形船、飲んで騒いで楽しんで 男女比率は同じくらいに!今年は昼の開催(絵文字)下船後は自由〉
〈裏垢大棒年会~裏垢女子大集結の巻~1年に一度のどこよりもクソエロい『酒池肉林際』開催 お店を貸切にした完全クローズドで送るパーティです〉(文中ママ)
〈○○会開催のお知らせ 日時11月○日18時~23時まで〉場所 都内某ホテル 男性、カップルさんに参加費用あり 今回も鍋や持ち込みの料理とゲームでワイワイ+αをやっちゃおうぜ!みたいな〉
参加費用の相場は2~3万円。50人集まれば100万円以上の売り上げになる。主催者からすれば、逮捕リスクを秤にかけてもやめられない“シノギ”なのであろう。性欲に規制をかけるのは、かくも難しきことなのである。
デイリー新潮編集部