前編記事『悠仁さまの「お車通学」に国民から批判が殺到…「ガソリン代がバカにならない、警備もムリ」宮内庁が頭を抱えていた!』でも解説したように、車通学には乗り越えるべきハードルが多いため、宮内庁は頭を悩ませているという。
「赤坂御用地から通わせたいと主張されているのは、主に紀子様です。小室眞子さんは結婚して渡米し、佳子様は旧御仮寓所で一人暮らしをされている。末っ子の悠仁様が可愛くて、離れがたいと思われるのも仕方ないのかもしれません。
一方で秋篠宮様は、必ずしも宮邸から通う必要はないとお考えです。お子様の意見を重視する教育方針を貫いているため、最終的には悠仁様の希望を尊重されるのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
受験期を経て母と息子の関係は冷え切っており、志望する大学を決める際も悠仁様は紀子様には相談せず、秋篠宮と2人で決めたという。窮屈な親元から離れて大学の近くに住み、友人たちと自由な学生生活を謳歌したいと思って当然だろう。
その場合、学生寮に入るかワンルームマンションを借りるのが有力な選択肢となる。しかし皇族の警備経験がある警察OBは、「どちらも考えにくい」と話す。
「不特定多数の人が出入りする建物は警備が非常に難しい。2019年4月にはお茶の水女子大学附属中学校に男性が忍び込み、悠仁様の机の上にナイフを置く事件もありましたし、警察サイドとしては警護しにくい住居は避けたいはずです」
そこで浮上してくるのが、マンションではなく「一軒家を借りる」という可能性だ。警察OBが続ける。
「周りに塀や生け垣がある戸建てであれば、外から中の様子が見えないため警備しやすい。そのうえ護衛官や警察官の詰め所をわざわざ設置する必要もないので、警備においても何かと都合がいいでしょう」
わざわざ一軒家を借りてまで、キャンパスの近くに住む必要はないのではないか――そう疑問に思う人もいるだろう。
しかし悠仁様が進学される生命環境学群の生物学類はかなりハードだ。同学類の学生が1年次のスケジュールを振り返る。
「生物学類は入学直後から必修の授業が非常に多い。朝は8時40分から1限が始まりますし、18時に終わる6限まで授業がみっちりと詰まっている日もあります。しかも1年生は金曜日の午後に、難物の『基礎生物学実験』が待ち受けている。実験の進捗が芳しくないと、18時をオーバーして居残りせざるを得ない日もありますね」
1限に間に合うように朝早く赤坂御用地を出発して、18時に授業が終わったらすぐにキャンパスを後にする……。車通学に固執しこんな学生生活を送れば、サークル活動や友人との飲み会は楽しめない。
「天皇陛下も英国留学中に、お湯が出なくて冷たいお風呂に我慢しながらつかったり、友人たちとパブに行ってビールを飲み比べたりしたそうです。そういった『普通の暮らし』を経験したからこそ、多くの国民から支持される天皇になれたのでしょう。
あえて学習院を選ばず、さまざまな学生が通う国立の大学に進学されるのですから、将来の天皇になられる悠仁様にも、陛下と同じく貴重な経験を積んでもらいたいですね」(皇室ジャーナリスト)
「通学問題」というと些細なことに聞こえるが、皇室の将来を左右しかねない大問題なのだ。
さらに関連記事『「悠仁さまは勉強についていけるだろうか…」進学に戸惑う筑波大教職員たちの「冷ややかな本音」』では、悠仁さまの入学を受けた筑波大学サイドの反応を詳しくレポートしている。
「週刊現代」2025年1月11日・18日号より
「悠仁さまは勉強についていけるだろうか…」進学に戸惑う筑波大教職員たちの「冷ややかな本音」