住民緊迫「シカ」目撃相次ぐ どうやって東京・江東区に?

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目撃情報が相次いでいる「シカ」です。場所は東京・江東区。一体どうやって都内まで来たのか、「3つのシナリオ」を追跡しました。
愛くるしいシカ。ただ、大都会に現れたら話は別です。23日、東京・江東区で撮影された写真です。柵の向こうをシカのような動物が歩いています。
パンクさんによると、年齢は1歳ほどの雄のシカだといいます。
シカが現れたのは、銀座から約6.5キロ。江東区の地下鉄・南砂町駅から南東に800メートルほど離れた交差点です。周辺には、ショッピングセンターやマンション、小学校やサッカー場もある地域です。
23日、目撃したという男性に話を聞くことができました。
写真が撮影されたのは、通報があった現場から400メートルほど離れた運送会社の敷地です。

目撃情報はほかにも…目撃されたシカは、スロープの近くで右往左往。その後、2メートルはあろうかというフェンスを飛び越え、茂みのほうへ逃げて行ったといいます。
生活圏に突如として現れたシカに住民は…
そもそも、東京の周辺でシカが生息しているのは、千葉県の房総半島や、荒川の上流の埼玉の山あいだといいます。

なぜ生息域から遠く離れた、東京23区に現れたのでしょうか?

「千葉から海を泳いできた」「荒川を下ってきた」「何者かが運んできた」という3つの仮説が浮上するなか、パンクさんが有力視したのは…
同じ個体かは分かっていませんが、江東区の荒川沿い、約40キロ上流の埼玉・川越市では3月、河川敷でシカが撮影されています。
また、都内の荒川沿いでシカが現れたのは今回だけではありません。4年前にも、東京・足立区や板橋区の荒川の土手にシカが現れ警察官らが捕獲。その後、動物園で保護されています。

シカが荒川を下ったのだとしたら、なぜ暮らしにくそうな都内を選んだのでしょうか?
パンクさんによると、繊細なシカは滅多に人を襲うことはありませんが、夜行性なので、夜は特に注意が必要だといいます。
江東区は、シカを見つけても近づかないよう住民に注意を呼びかけています。

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