コンビニ店の上に富士山がのっているような光景を見ようと外国人観光客らが殺到し、マナーが悪化しているとして、山梨県富士河口湖町は21日、町内の「ローソン河口湖駅前店」前に眺望を遮る幕を取り付けた。
町によると、この場所は2022年秋頃にSNSで紹介されて観光スポットになったが、写真撮影時の道路横断やごみのポイ捨てなどの行為が問題化。町は注意看板の設置や警備員の配置などの対策を取ったが収まらず、「苦渋の選択」として幕の設置を決めた。
この日は道路をはさんだ反対側の歩道沿いに、幅20メートル、高さ2・5メートルの黒い遮光ネットを設けた。富士山を目当てに米ニューヨークから訪れた男性(33)は「理解できるが、他に方法はなかったのか」と落胆した様子。近くの飲食店で働く20歳代の女性は「観光客は少しかわいそうだが、毎日、車のクラクションが鳴っていたので仕方がない」と話していた。