前代未聞の“命に関わるいたずら” サウナ設定温度を勝手に140℃に…そのリスクを医師に聞いた

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整うことで空前のブームにあるサウナ。滋賀県大津市にある銭湯「都湯」で起きたのは、前代未聞のいたずらとみられる出来事だった。
銭湯「都湯」店主 原俊樹さん:通常は110℃とかで温調機の方は(設定)しているんですけど、140℃という数字やったんで、故意に温度を上げた人がいたんじゃないか
天然の地下水掛け流しの水風呂が名物で、この水風呂を楽しむために110度とやや高めにしているという人気のサウナ。
ところが、10月14日の夜、何者かによって男湯も女湯も140℃の高温に設定されていたという。
銭湯「都湯」店主 原俊樹さん:夜に奥さんから「今日サウナに入れなかった。熱すぎて入れなかった」っていう常連さんばかりやって。満足して帰ってない人がいたという連絡が入りました。制御装置が脱衣場にある。後からロビー方式に変えているので、起こった事件なのかな
サウナの制御盤があるのは、男湯の脱衣所。受付からは見えない位置にあり、当時は女性スタッフしかいなかったため、男湯での異変には気付けなかった。
記者リポート:サウナの温度の制御盤なんですけども、こちら浴場の入り口の横についています。触ろうと思えば、触ることのできる高さです
140℃という危険な温度。当時、常連客も異変に気づいていた。
当時サウナを利用した客A:他の常連さんと話していたら、「今日、サウナ熱すぎないですか。針見たら130℃になってましたよ」と。えっ!て
当時サウナを利用した客B:僕は「入れないな」っていう感じを正直受けた。結構危なかったのかもしれない
誰が何のために温度を上げたのか。
銭湯「都湯」店主 原俊樹さん:ほんまに低温やけどしちゃうような…楽しむとかいう熱さじゃないと思うんですよね。痛いって感じだと思います。こういうことで死んじゃったり、命に関わることだと思うので、本当にやめてほしいですよね
死者が出てもおかしくないという温度の”サウナテロ”。今のところ、けが人や体調不良を訴える人はいないが、銭湯では警察に被害届を提出し、制御盤は20日にも工事を行う予定だという。
榎並大二郎アナウンサー:140℃のサウナはどんな危険性があるのか、国際医療福祉大学の前田眞治教授に聞きました。この温度だと「人間は体温調節ができなくなる」ということで、その際に激しく血管が縮んだり広がったりするので、脳梗塞や脳内出血、心筋梗塞などを引き起こす可能性がある。そうした症状で意識障害で倒れ、措置が遅れてしまった場合には、熱中症で亡くなるということも考えられるということでした
宮司愛海アナウンサー:今回は被害受けた方いらっしゃらなかったですけど、今後もしかしたら真似をする方がいるかもしれないという意味でも、対策が必要になってきそうです
榎並大二郎アナウンサー:操作盤の管理について、これからは気にしなくてはいけなくなるのかなと思われます
(「イット!」 10月18日放送)

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