「紅麹サプリ」日本腎臓学会「短期間で症状出たケースも」 患者は女性が66%…30代も

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小林製薬の紅麹(こうじ)を原料としたサプリで健康被害の報告が相次いでいる問題。1日、日本腎臓学会は、全国の病院に行った調査の中間報告を発表した。なかには短期間で症状が出たケースもあったという。
日本腎臓学会は1日、医療現場での診療の助けになればと、全国の医療機関から報告された47の症例を発表した。
患者のうち女性が66%を占めていて、年齢でみると40歳から69歳がほとんどだが、30代もいたという。
主な症状は、倦怠(けんたい)感や食欲不振、尿の異常や腎機能障害だ。さらに…。
腎臓は血液の老廃物をろ過して尿として排出する役割を持っている。いったんろ過された尿から、体に必要なブドウ糖やアミノ酸などは、尿細管という場所で再吸収されるのだが、この尿細管に障害が起きて必要な成分も排出してしまうのが「ファンコーニ症候群」だ。
報告された症例では、サプリを1年以上前から摂取していた患者はおよそ4割だったが、今年に入って摂取を始めた人でも短期間で症状が出た事例があるという。
また、今回の調査の結果、明らかになったのが…。
小林製薬の紅麹を使ったサプリを巡っては、厚労省は先月31日までに、5人が死亡、157人が入院。医療機関を受診した患者は786人に上ると小林製薬から報告を受けたことを、1日に明らかにした。
小林製薬への相談件数は2万2000件を超えるという。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年4月2日放送分より)

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