母親が主に否定的な発言=継続的に父親にメッセージ―4歳女児殺害・警視庁

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東京都台東区の自宅で向精神薬などを飲ませて4歳の次女を殺害したとして、両親が逮捕された事件で、主に母親の細谷志保容疑者(37)から父親の健一容疑者(43)に、次女を否定するような内容のメッセージが継続的に送られていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。
警視庁浅草署捜査本部は3人きょうだいのうち次女美輝ちゃん=当時(4)=だけが日常的にネグレクト(育児放棄)を受けていたとみて、詳しい経緯を調べる。
捜査関係者によると、押収した携帯電話を解析したところ、美輝ちゃんについて志保容疑者が主体的に「憎たらしい」「かわいくない」という内容のメッセージを、少なくとも約1年前から継続的に健一容疑者に送っていた。健一容疑者はそれに返答する程度のメッセージを返していたという。
健一、志保両容疑者らは台東区に所有する10階建てマンションで、長男(10)、長女(8)、美輝ちゃんの5人で暮らしていた。両容疑者の間では「長男は跡取り、長女はかわいい」という内容や、美輝ちゃんの容姿をやゆする趣旨のやりとりがあったことがこれまでに分かっている。
都などによると、美輝ちゃんは生後8カ月から死亡するまでの約3年半で保育施設計6カ所を転々とし、1日のほとんどを施設で過ごすこともあった。
捜査本部は14日、自宅マンションで昨年3月12~13日ごろ、美輝ちゃんに向精神薬と不凍液を与えて殺害したとして、両容疑者を殺人容疑で逮捕した。

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