「あの奥さんはサイコパス」次女をゴミ屋敷で殺害? 浅草ホテル経営資産家夫妻・細谷健一と志保の「評判」と「手口」

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2月14日、警視庁は2023年3月13日に4歳の次女・美輝(よしき)ちゃんを自宅マンションで殺害した容疑で東京都台東区に住む細谷志保容疑者(37)と夫の健一容疑者(43)の2名を逮捕した。
【画像】4歳の次女を殺害した容疑で逮捕された細谷志保容疑者(37)
「亡くなった美輝ちゃんを司法解剖した結果、致死量にあたるエチレングリコールと向精神薬の成分が検出された。エチレングリコールは車の不凍液に含まれる物質で甘みを持ち、生体内で代謝を受けると有害化する。志保容疑者はなんらかの方法で不凍液や向精神薬を美輝ちゃんに飲ませ、殺害したとみられている。夫は妻が美輝ちゃんを殺害しようとしていたのを知りながら通報しなかった」(全国紙記者)
警察の捜査で細谷夫妻の自宅から車の不凍液が発見されたという。
「冷蔵庫に不凍液が小分けにされて保存してあった。甘みを感じて子供も無理なく飲み込むことができるその不凍液を美輝ちゃんに飲ませた可能性が高い」(捜査関係者)
細谷夫婦が経営している浅草の観光客向けホテル
細谷夫婦は浅草で観光客向けのホテルを営む資産家だ。
「健一の父は革製品の加工会社を経営しながら浅草にホテルを開業した。ホテルは客室が約40部屋あり、全室畳張りの和をコンセプトにしている。2020年には建物を増築してリニューアルオープン。現在はインバウンドの影響もあって、ホテルは連日賑わっていました」(近隣住民)
美輝ちゃんの殺害現場となった自宅マンションも夫妻が所有している。
「ホテルから徒歩10分ほどの距離にあるマンションは10階建てで、細谷一家は最上階に住んでいました。このマンションで月額200万円の家賃収入がありました」(夫妻の知人)
細谷夫婦には美輝ちゃんのほかに10歳の長男と8歳の長女がいる。ところが、逮捕時には自宅マンションに子供の姿はなく志保容疑者と健一容疑者の2人だけが暮らしていた。
「実は2019年ごろ、志保さんが夫婦喧嘩の果てに錯乱して自室のベランダに放火する騒ぎがありました。ボヤで処理されたのですが、志保さんは一時浅草署に留置された。3人の子供たちは1年ほど児童相談所の介入で施設に預けられていたことがありましたが、まさかこんなことになるなんて……」(同前)

児相が保護に乗り出したうちの1人が実母に殺害された美輝ちゃんだった。昨年、美輝ちゃんが亡くなった後、長男と長女は再び児相に引き取られている。行政が関与せざるをえなかったのは、かねてから夫妻の異様さが関係者の間では有名だったからに他ならない。前出の知人が夫婦の自宅の異様さを語る。
「細谷家の暮らす部屋はいわゆるゴミ屋敷。エレベータから玄関までの通路の上にもゴミが散乱しています。自宅の浴槽はずいぶん前から壊れているのに修理もせず、シャワーだけで生活するのが平気なタイプ。夫妻ともに家事というものがまるでできないので、子育てにも無頓着。食事もコンビ二で買ったチキンやコロッケを与えていたようです」

昨年、そのゴミ屋敷を訪ねた別の知人は部屋の中を見て言葉を失った。
「美輝ちゃんの小さな骨壺はゴミの山の中に打ち捨てられていた。掃除の手伝いがてらゴミを掻き分けていたら骨壺が出てきてびっくりしました」

昨年8月、細谷夫妻は警察の家宅捜索を受けた。その際の志保容疑者の剣幕は凄まじいもので、捜査員に猛抗議をしたという。

「修羅場だった」(前出・捜査関係者)捜索を終え、犯行を確信したある警察関係者は志保容疑者のことをこう評していたという。
「志保はサイコパスだ――」
〈《浅草資産家夫妻次女殺し》「下着の組み合わせが違う!」夫婦喧嘩で自宅に放火! 次女を毒殺した細谷志保(37)「もう自分の子ではない」〉へ続く
(「週刊文春」編集部/週刊文春Webオリジナル)

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