仮面を着けたグループが東京・銀座の高級腕時計店から時計などを奪った強盗事件で、警視庁少年事件課は14日、新たに横浜市在住の男性（18）を強盗容疑などで逮捕した。少年事件課は、この人物が複数いる指示役の一人として事件に関与したとみている。
【写真】店内はぐちゃぐちゃ…強盗が入った銀座の時計店
逮捕容疑は2023年5月8日夕、実行役らと共謀して、東京都中央区銀座8の高級腕時計店「クォーク銀座888店」に押し入り、男性店員に刃物を突きつけて脅し、ショーケースを割って腕時計など74点（販売価格約3億856万円相当）を奪ったなどとしている。少年事件課は認否を明らかにしていない。
少年事件課によると、男性は神奈川県内の不良グループの一員。実行役のスマートフォンの解析から、男性が秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で指示を送っていたとみられることが判明した。
この事件では、仮面を着けた状態で店に押し入った実行役らが車で逃走した後、マンション内などに逃げ込む様子がSNS（ネット交流サービス）で拡散されて注目された。奪われた腕時計などはその後、逃走に使われたとみられる車や、逃げ込んだマンション近くで袋に詰められた状態で見つかり、全て回収された。
少年事件課はこれまでに、指示役や実行役として男性6人を逮捕していた。【加藤昌平】