強い冬型の気圧配置と上空の寒気の影響で、北日本や東日本の日本海側を中心に17日から18日にかけて、大雪となる所があるでしょう。特に北陸地方では局地的に降雪量が多くなり、警報級の大雪となるおそれがあります。積雪や路面凍結による交通障害に注意・警戒してください。また20日ごろからは再び強い寒気が南下し、真冬並みの寒さとなるでしょう。
日本海に発生する低気圧が17日にかけて急速に発達しながらオホーツク海に進むでしょう。日本付近は18日にかけて冬型の気圧配置となり、北日本の上空およそ5500メートルには-36度以下の強い寒気が流れ込む見込みです。
特に16日夜から17日にかけては、北日本から東日本の日本海側では雪を伴った非常に強い風が吹き、海上は大しけとなる所があるでしょう。暴風や暴風雪、高波に警戒してください。
16日に予想される最大風速(最大瞬間風速)東北、北陸 23メートル(35メートル)
17日に予想される最大風速(最大瞬間風速)北海道、東北、北陸 23メートル(35メートル)
16日に予想される波の高さ東北、北陸 6メートル
17日に予想される波の高さ東北、北陸 6メートル北海道 5メートル
17日から18日にかけて、北日本や東日本の日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。北陸では日本海から活発な雪雲が断続的に流れ込み、局地的に雪の量が多くなるおそれがあります。
また日本海側に大雪をもたらすJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が形成され、北海道や北陸では短時間で降雪量が多くなり、警報級の大雪となるおそれもあります。
17日午前6時までの24時間予想降雪量北海道 30センチ
18日午前6時までの24時間予想降雪量北陸 60~80センチ北海道、東北 40~60センチ
19日午前6時までの24時間予想降雪量北陸 30~50センチ北海道、東北 20~40センチ
太平洋側や九州北部などでも平地で雪を降らせるような寒気が流れ込む予想です。この冬初めての本格的な雪となる所も多く、冬用タイヤの装着やタイヤチェーンの携行、雪かき道具の準備など備えを進めてください。
19日は強い冬型の気圧配置が緩みますが、20日ごろからは再び冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下するでしょう。全国的に風が強まり、寒気の程度によっては大雪や大荒れとなるおそれがあります。
北日本から西日本の日本海側を中心に雪が降る所が多く、太平洋側でも雪または雨の降る所が多いでしょう。
気象庁は14日、「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表しました。早期天候情報は、その時期としては10年に一度レベルの低温や大雪が予想される際に、気象庁が6日前までに発表するものです。
20日ごろから、東北から沖縄の広い範囲で気温が平年より2度以上低くなる予想で、季節外れの暖かさから一転、真冬並みの寒さとなるでしょう。また日本海側を中心に降雪量が多くなり、近畿地方などでは平年の3.5倍の雪が降る可能性があります。
今後の気象情報に十分注意してください。