「助けて」何度も叫び声、一度は通り過ぎたが… 自宅で倒れていた独居高齢女性を高校生が救助

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

自宅のトイレで倒れていた1人暮らしの女性(80)の救助に貢献したとして、相模原署はこのほど、相模原市中央区に住む県立愛川高校3年の大谷龍ノ介さん(17)に感謝状を贈った。
11月2日午後9時前、外出して女性宅近くを歩いていた大谷さんは、かすれた声で「助けて」と何度も叫ぶのを耳にした。声の主と思われる家の前を一度は通り過ぎたが心配になって戻り、外から「大丈夫ですか」と声をかけると「大丈夫じゃない。中に入ってきて」と応答があった。110番通報をするとともに裏口から中に入ると、トイレで横向きに倒れていた女性を発見。「もう大丈夫だよ」と声をかけ、救急隊に引き継いだ。
大谷さんは後日女性と面会し、「涙が出そうなくらいうれしい」と感謝の言葉を受けた。当時は通報するか迷って緊張したが、「間違っていなかったと思っている」と胸を張った。
女性は持病の影響でその日の夕方から倒れていたとみられ、秋本剛署長は、「発見が遅れていたら命に関わっていたかもしれないと聞いている。見て見ぬふりをしてしまう人が多い中、勇気を持って反応してくれたことがうれしい」とたたえた。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。