「移民」と日本人 報道陣も困惑「SNSは嘘やデマ多い」 川口のクルド人団体代表、合同パトロールで「強気発言」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

埼玉県警は4日夕、同県川口市内で入管や地域住民らとの合同パトロールを行った。
クルド人団体も初めて参加したが、代表者が「SNSはやデマが多い」「日本人もやっている」などと話し、好意的に伝えようと集まった一部報道陣が困惑する一幕もあった。
団体は在日クルド人でつくる一般社団法人「日本クルド文化協会」(川口市)。この日は同協会からクルド人の男女5人が参加した。ワッカス・チカン代表理事(32)は報道陣の取材で、一部クルド人による車の暴走行為やトラックの過積載が交流サイト(SNS)で批判されていることについて問われ、「SNSで出ているのはやデマが多い」と切り出した。
「われわれも同胞がルール違反をしているのではないかと独自のパトロールを始めたが、実際は皆で集まるくらいだった。車の問題や車の写真をばんばん撮ってSNSに流しているということも、日本の方も同じことをやっている。デマじゃないかと思うので、証拠があれば出してほしい」
報道陣から「ただ、一部では事件も起きている」と指摘されると、代表理事は「もちろん悪い人もいるので、犯罪者は絶対許さないで、警察が捕まえて日本から出してほしい。同胞には日本のルールを守ってほしい」と話した。
川口市内では一部のクルド人と住民との間でトラブルが表面化。車の危険運転をめぐっては、クルド人みずからがSNSへ投稿したり、一般市民が撮影した過積載のトラックの写真が拡散されたりしている。
また県警によると、市内の刑法犯認知件数は9月末時点で日本人も含め約3300件で、前年同期比約18%増という。
県警は住民からの要望も踏まえ、先月から12月まで定期的に一斉パトロールを行っている。この日は合同パトロールとして、県警武南、川口、蕨の各署員をはじめ東京出入国在留管理局の入国警備官5人、地元自治会の住民ら計約50人が参加した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。