“食い尽くし系” コロナ禍きっかけに相談増加 「食欲の秋」到来でさらに注意も

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先日、家族全員のためにもらった6個のケーキがすべて父親に食べられてしまう出来事が、両親と娘4人の6人家族で起きた。なぜ家族の分まで食べてしまったのだろうか。
【映像】「言わなくてもわかるはずなのに…」育った環境も?「1人1個って言わなくてもわかるはずなのに、『自分のものだと思って全部食べちゃったんだ』みたいな。ちょっと残念、呆れた。最近、本当に家のものを全部食べ尽くしてしまうが注意はしていない。逆切れされてしまうので言えない状況」(16歳女子高校生)

別の家庭でも同様の問題が起きていた。「夫が娘の分のハンバーグも食べ尽くしてしまった」 家族3人で食べようと妻が作った5個のハンバーグが、目を離したすきに夫に全て食べ尽くされたという。 信じられないかもしれないが、いま、こうした食事をめぐる相談が増えている。食事のときに家族の分までも食べてしまう人たち。インターネット上では「食い尽くし系」と呼ばれている。「食い尽くし系」について街で聞いてみると、父親だけではないようだ。「(兄に)食べられた後に『何で食べたんだよ』っていうのがしょっちゅう」(娘)「『二度とおいしいものは見せないぞ』『食べられる前に食べよう』みたいな。自分のことと食べ物のことしか見ていないです」(母) 食い尽くし系の人たちと家族との間に起きる摩擦。専門家は、コロナ禍をきっかけにこうした悩みを抱えた家族からの相談が増えたと指摘する。「いろんなもののストレスが食べ物に向いてしまうと、トラブルになることが多いと考えられる」(大阪カウンセリングセンターBellflower代表・町田奈穂臨床心理士、以下同) さらに、“食欲の秋”の到来で、より注意が必要だという。「『今日は帰ったらあれを食べるんだ』と楽しみに帰ったときに、ものすごく期待値が高くなっている。それを裏切られる、食べられてしまったというときのショックは、普段よりは大きくなる」 食い尽くし系と呼ばれる人たちは、男性・女性に限らず一定数いるとみられるが、トラブルの多くは男性のケースが目立つという。 一方、食い尽くしの原因については、育ってきた環境が影響していると指摘する。「ご両親から食べていいよと言われてきた。それがもう当たり前になって、家庭の中では自分が好きなだけ食べるんだということが習慣になっていると、大きくなってご友人と食事に行ったりとか、家庭の中で食事を分けるときに、分けるという概念すらなく食べてしまう」 この食い尽くし系、家族はどう対応したらいいのだろうか。「向き合い過ぎないということ。協力を促してみる。しかし、相手がこちらに向き合ってくれない、寄り添ってくれないと思ったら距離をあける。(一時的に)食事は完全に別にしてしまうという対策が考えられる」(『ABEMAヒルズ』より)
「1人1個って言わなくてもわかるはずなのに、『自分のものだと思って全部食べちゃったんだ』みたいな。ちょっと残念、呆れた。最近、本当に家のものを全部食べ尽くしてしまうが注意はしていない。逆切れされてしまうので言えない状況」(16歳女子高校生)
別の家庭でも同様の問題が起きていた。
「夫が娘の分のハンバーグも食べ尽くしてしまった」
家族3人で食べようと妻が作った5個のハンバーグが、目を離したすきに夫に全て食べ尽くされたという。
信じられないかもしれないが、いま、こうした食事をめぐる相談が増えている。食事のときに家族の分までも食べてしまう人たち。インターネット上では「食い尽くし系」と呼ばれている。「食い尽くし系」について街で聞いてみると、父親だけではないようだ。
「(兄に)食べられた後に『何で食べたんだよ』っていうのがしょっちゅう」(娘)
「『二度とおいしいものは見せないぞ』『食べられる前に食べよう』みたいな。自分のことと食べ物のことしか見ていないです」(母)
食い尽くし系の人たちと家族との間に起きる摩擦。専門家は、コロナ禍をきっかけにこうした悩みを抱えた家族からの相談が増えたと指摘する。
「いろんなもののストレスが食べ物に向いてしまうと、トラブルになることが多いと考えられる」(大阪カウンセリングセンターBellflower代表・町田奈穂臨床心理士、以下同)
さらに、“食欲の秋”の到来で、より注意が必要だという。
「『今日は帰ったらあれを食べるんだ』と楽しみに帰ったときに、ものすごく期待値が高くなっている。それを裏切られる、食べられてしまったというときのショックは、普段よりは大きくなる」
食い尽くし系と呼ばれる人たちは、男性・女性に限らず一定数いるとみられるが、トラブルの多くは男性のケースが目立つという。
一方、食い尽くしの原因については、育ってきた環境が影響していると指摘する。
「ご両親から食べていいよと言われてきた。それがもう当たり前になって、家庭の中では自分が好きなだけ食べるんだということが習慣になっていると、大きくなってご友人と食事に行ったりとか、家庭の中で食事を分けるときに、分けるという概念すらなく食べてしまう」
この食い尽くし系、家族はどう対応したらいいのだろうか。
「向き合い過ぎないということ。協力を促してみる。しかし、相手がこちらに向き合ってくれない、寄り添ってくれないと思ったら距離をあける。(一時的に)食事は完全に別にしてしまうという対策が考えられる」
(『ABEMAヒルズ』より)

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