〈手つなぎ15分して書類送検〉「ひざまくらして、よしよしして」「デート行くもん」さいたま市議(53)がシングルマザーに送ったセクハラメッセージ。立憲はセクハラ認定、女性は円形脱毛症に

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知人女性の手を同意なく15分間ほど握ったとして、当時、立憲民主党に所属していた、さいたま市の浜口健司市議(53)が、埼玉県警浦和署に書類送検された。「集英社オンライン」は、浜口氏と被害女性Mさんのメッセージアプリでのやりとりを入手。既婚者の浜口氏がMさんに送ったセクハラメッセージに加え、浜口氏がMさんを暗闇に誘い出し、突然手を握った際の様子、Mさんが抗議文を送った後の浜口氏の誠意に欠けた対応が明らかになった。

「立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう」 浜口氏がさいたま市在住の40代のシングルマザー、Mさんに初めて連絡をとったのは、2017年10月、facebookのメッセージアプリ「Messenger」上だった。 「もしよろしければfacebook上で、さいたま市について意見交換をさせてください」と浜口氏から友達申請とともに送られてきたメッセージに、地元を盛り上げるための活動に熱心に取り組んでいたMさんは「面識はないけれど、市議の方なら地元の活動でお世話になることもあるだろう」と申請を承認。 その後「MさんはA高校ご出身なんですね。うちの長女がA高校に興味を持っています」と話題を振ってくる浜口氏に、Mさんが「とにかく楽しくて良い学校ですよ」と答えるなど、はじめは地元が同じ者同士、他愛のないやりとりをしていた。 浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
知人女性の手を同意なく15分間ほど握ったとして、当時、立憲民主党に所属していた、さいたま市の浜口健司市議(53)が、埼玉県警浦和署に書類送検された。「集英社オンライン」は、浜口氏と被害女性Mさんのメッセージアプリでのやりとりを入手。既婚者の浜口氏がMさんに送ったセクハラメッセージに加え、浜口氏がMさんを暗闇に誘い出し、突然手を握った際の様子、Mさんが抗議文を送った後の浜口氏の誠意に欠けた対応が明らかになった。
「立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう」 浜口氏がさいたま市在住の40代のシングルマザー、Mさんに初めて連絡をとったのは、2017年10月、facebookのメッセージアプリ「Messenger」上だった。 「もしよろしければfacebook上で、さいたま市について意見交換をさせてください」と浜口氏から友達申請とともに送られてきたメッセージに、地元を盛り上げるための活動に熱心に取り組んでいたMさんは「面識はないけれど、市議の方なら地元の活動でお世話になることもあるだろう」と申請を承認。 その後「MさんはA高校ご出身なんですね。うちの長女がA高校に興味を持っています」と話題を振ってくる浜口氏に、Mさんが「とにかく楽しくて良い学校ですよ」と答えるなど、はじめは地元が同じ者同士、他愛のないやりとりをしていた。 浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう」 浜口氏がさいたま市在住の40代のシングルマザー、Mさんに初めて連絡をとったのは、2017年10月、facebookのメッセージアプリ「Messenger」上だった。 「もしよろしければfacebook上で、さいたま市について意見交換をさせてください」と浜口氏から友達申請とともに送られてきたメッセージに、地元を盛り上げるための活動に熱心に取り組んでいたMさんは「面識はないけれど、市議の方なら地元の活動でお世話になることもあるだろう」と申請を承認。 その後「MさんはA高校ご出身なんですね。うちの長女がA高校に興味を持っています」と話題を振ってくる浜口氏に、Mさんが「とにかく楽しくて良い学校ですよ」と答えるなど、はじめは地元が同じ者同士、他愛のないやりとりをしていた。 浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏がさいたま市在住の40代のシングルマザー、Mさんに初めて連絡をとったのは、2017年10月、facebookのメッセージアプリ「Messenger」上だった。 「もしよろしければfacebook上で、さいたま市について意見交換をさせてください」と浜口氏から友達申請とともに送られてきたメッセージに、地元を盛り上げるための活動に熱心に取り組んでいたMさんは「面識はないけれど、市議の方なら地元の活動でお世話になることもあるだろう」と申請を承認。 その後「MさんはA高校ご出身なんですね。うちの長女がA高校に興味を持っています」と話題を振ってくる浜口氏に、Mさんが「とにかく楽しくて良い学校ですよ」と答えるなど、はじめは地元が同じ者同士、他愛のないやりとりをしていた。 浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏がさいたま市在住の40代のシングルマザー、Mさんに初めて連絡をとったのは、2017年10月、facebookのメッセージアプリ「Messenger」上だった。
「もしよろしければfacebook上で、さいたま市について意見交換をさせてください」と浜口氏から友達申請とともに送られてきたメッセージに、地元を盛り上げるための活動に熱心に取り組んでいたMさんは「面識はないけれど、市議の方なら地元の活動でお世話になることもあるだろう」と申請を承認。 その後「MさんはA高校ご出身なんですね。うちの長女がA高校に興味を持っています」と話題を振ってくる浜口氏に、Mさんが「とにかく楽しくて良い学校ですよ」と答えるなど、はじめは地元が同じ者同士、他愛のないやりとりをしていた。 浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「もしよろしければfacebook上で、さいたま市について意見交換をさせてください」と浜口氏から友達申請とともに送られてきたメッセージに、地元を盛り上げるための活動に熱心に取り組んでいたMさんは「面識はないけれど、市議の方なら地元の活動でお世話になることもあるだろう」と申請を承認。
その後「MさんはA高校ご出身なんですね。うちの長女がA高校に興味を持っています」と話題を振ってくる浜口氏に、Mさんが「とにかく楽しくて良い学校ですよ」と答えるなど、はじめは地元が同じ者同士、他愛のないやりとりをしていた。
浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口健司氏(本人facebookより) 1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口健司氏(本人facebookより)
浜口健司氏(本人facebookより)

1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。 ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
1年半ほどがたった2019年3月、2人は地域のイベントで初対面となる。4月に市議選を控えていた浜口氏はその日のうちに「選挙が終わったら、Bさん(2人の共通の知人)も誘って一度飲みに行きたいです!」とメッセージを送信。市議選後の4月下旬には、15人ほどの懇親会で再会した。
ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。 6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
ただ、大人数の懇親会でMさんと話す機会はほとんどなかった浜口氏は後日、Mさんを再度食事に誘い、「席が遠くてMちゃんとお話がほとんどできず、寂しかったので、できれば少人数がいいです! さしでもいいくらいです^_^さすがにそれはまずいかな?」などと送信。市議という立場にある浜口氏を信頼していたMさんは「浜ちゃん的に問題なければ、さしでも全然いいですよ~」と返信した。
6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。 浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
6月末の夜、浜口氏から「お刺身がすごーくおいしい、カウンターの素敵なお店」と紹介された飲食店に行き2人で食事をすると、その日の夜には「都内に浜ちゃんのめちゃくちゃおすすめのイタリアンがあるんです! 車で行くところなんで、浜ちゃんが乗せていきます!」と早くも、次の“お誘い”があった。
浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏からのメッセージ Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏からのメッセージ
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Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。 暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんは「浜ちゃんは立場もあるので、安心して気軽に食事に行きましょう!!」という浜口氏の言葉に「頼りがいがあるお兄さんのような存在」と感じていたが、浜口氏は「あらぬ誤解を呼ばぬように、浜ちゃんと食事に行ったって他の人には内緒でお願いします!!」と、口止めともとれる文言も送っていたという。
暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
暗闇で「寒くない?」と何度も尋ね、突然手を…… その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。 浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
その後も2020年1月まで、2人や複数人で食事をする機会はあったが、その年の春には新型コロナウイルスの感染が拡大。地域での活動や食事の機会はなくなっていった。
浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。 さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏はMessengerで「声なき声をお聞きし、さいたま市にさまざまな提案をしています。Mちゃんの職場は大丈夫ですか?」と尋ねるなど、市議として地元住民であるMさんに寄り添う姿勢も見せつつ、コロナ対策についてのやりとりの最中に突如「Mちゃんと早く会いたーい」「ひざまくらも」というメッセージをハートマーク付きで送ることもあった。
さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。 浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
さらに「できたら、ひざまくらしてよしよししていただけると、元気になります なーんてね」とのメッセージにMさんが返信しないでいると、翌日には「すみません、本質的に甘えん坊なもので(*’▽’)」と送信。Mさんは軽く受け流していたという。
浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏がMさんに送ったメッセージ その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏がMさんに送ったメッセージ
浜口氏がMさんに送ったメッセージ

その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。 浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
その後、コロナの感染拡大もいったん落ち着いていた2020年秋、Mさんは仕事が休みだったことから浜口氏と食事に行くことに。「絶対Mちゃんとデート行くもん」と張り切っていた浜口氏は10月8日、自身の車にMさんを乗せ、お台場のイタリアンへ。食事後、書類送検の容疑となった、暗闇での手つなぎに及んだ。
浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。 不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。 突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
浜口氏の「近くにある、建設中のオリンピック会場を見たい」との突然の提案で、2人で降り立ったのは、工事用フェンスで囲まれた人がいない暗闇のビーチ。
不自然に「寒くない?」と何度も聞く浜口氏に、Mさんは「大丈夫です」と何度もそっけなく答えたにもかかわらず、浜口氏は突然、何も言わずMさんと手をつないできたという。
突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。 枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
突然のことに驚き、周りに誰もいない状況の中、恐怖からどうすることもできなかったMさんは15分間ほど、手をつながれたまま歩いたという。
枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより) Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより)
枝野幸男衆議院議員と手を振る浜口氏(写真左・本人facebookより)

Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。 立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんが後から調べたところ、ビーチを歩いた後にコーヒーを飲んだホテルのラウンジは、宿泊者専用だった。「とにかく早く帰りたかったです。市議だから信頼して食事に行ったのに、好意的に接していたら、その後何をされたかわからないと思い、ショックでした」と肩を落としたが、Mさんがショックを受けたことにも気づかない浜口氏は、その日の夜、「今度は朝からゆっくり出かけようね」とメッセージを送信している。
立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
立憲も「セクハラ」認定 Mさんは円形脱毛症に… Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。 Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんが意を決して1週間後に「市議が既婚者であることは公然の事実。私が食事に行ったのは恋愛的な関係を望んだものではなく、恋愛感情も当然まったくありません」と抗議文を送ると、浜口氏は「Mさんを傷つけるつもりはありませんでしたが、結果として傷つける結果となり、本当に申し訳ありません」と謝罪文を送った。ただ、浜口氏はそれ以降やりとりできないよう、Mさんをブロックしてきたという。
Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんが送った抗議文 地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんが送った抗議文
Mさんが送った抗議文

地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。 一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
地元情報紙が今年6月にこの問題を報じると浜口氏は直後に立憲を離党した。立憲埼玉県連はMさんからの調査の要望を受け、9月18日、ハラスメント対策委員会の「手を握った行為はセクシュアルハラスメントに該当する」とする調査結果の概要をMさんに伝えたという。
一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。 セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
一方、浜口氏は地元情報紙の報道の直後、Mさんと情報紙の発行者を名誉棄損の疑いで浦和署に刑事告訴。だが、関係者は「浜口氏の刑事告訴は受理されず、逆にMさんが9月に入って提出した被害届が受理され、浜口氏が書類送検されることになった」と明かす。
セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。 Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
セクハラから3年近くが経つ今も、地元で浜口氏と顔を合わせてしまう可能性があり、「大好きな地域のお祭りも、行きたくなくなってしまう」とMさんは語る。浜口氏の活動が目に入るなどのストレスも重なり、円形脱毛症になったともいう。
Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。 「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさんは手を握ったときだけでなく、それまでの浜口氏からのセクハラメッセージや、抗議後の対応も含め「議員として、市民の信頼を裏切る行為の連続でした」と批判する。
「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん) Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「一方的にとりあえず謝罪のメッセージを送ってブロックし、声を上げた被害者を刑事告訴するなんて、信じられません。浜口さんは、私の他にも女性市民に市議の立場を利用して『SNSナンパ』をしてMessengerでハートマークを送っていますし、反省の色はみられません。私以外の女性も被害に遭ってしまうのではと心配しています」(Mさん)
Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさん(撮影/集英社オンライン) 書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
Mさん(撮影/集英社オンライン)
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書類送検となった浜口氏は何を思うのか。 集英社オンラインは浜口氏の携帯や事務所に電話をかけたが、応答はなかった。 読売新聞の取材に浜口氏は「(女性が)寒がっていたのと、スロープで転ばないようにするためだった」と話しているという。 ※「集英社オンライン」では、地方議員によるセクハラ、パワハラについて情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。 メールアドレス: [email protected] X(Twitter) @shuon_news 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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