アルピニストの野口健氏が２２日、ヒマラヤ山脈のマナスルへ登る途中で呼吸困難に陥り、首都カトマンズの病院にヘリコプターで搬送されたことがわかった。「敗血症に近い状況」と診断されたという。
野口氏は８月中旬にネパール入り。異変が報告されたのは２１日で、事務所関係者がＸ（旧ツイッター）で「ベースキャンプに戻る途中に呼吸困難となり、血中酸素濃度５３％になってしまいました。酸素吸入を行い、登山隊同行医師に診てもらいましたが、肺水腫かもしれないとの事で、ヘリにてカトマンズにおり、病院にて診察してもらっています」と報告していた。
２２日には、吸入器を着け、苦しそうな表情の写真をアップ。登山用の酸素ボンベをベースキャンプに残していたことが奏功したとし「肺が水浸しになると陸にいながら溺れていく苦しみ。今回のマナスルは不運ではなく幸運に恵まれた」と振り返った。
担当医からは「天気がよかったからヘリコプターは飛んだ。ヒマラヤでこれ以上、症状が悪化していたら危なかった。あなたはラッキーだった」と告げられたとも。野口氏は「確かにそうだ。キャンプ２で症状が大きく現れた。仮にキャンプ３だったら…おそらく自力で下山できなかっただろう。症状が早めにでたから下山する事ができた」と犇綮爐飽貔賢瓩鯑世燭般世した。