【露木 幸彦】LINEとクレジットカードの明細でバレた「妻の裏切り」…「ママ活」に堕ちた妻に夫が突き付けた証拠の「ヤバすぎる中身」

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「パパ活」とは、女性にとって父親くらいの年の男性と、食事やデートに付き合ってお小遣いをもらうことで、平成の世では「援助交際」と揶揄されていた行為と同じです。ところが、令和になれば、そんな羞恥心は失われています。
背景には、経済的に余裕のある中年男性と余裕のない若年女性がマッチングされる構図がありそうですが、当然ながら、その逆もあり得ます。
今回紹介するのは、男性が自分の母親と同じくらいの女性からお小遣いをもらうパターン。いわば「ママ活」。しかも、ふたりの関係は食事やデートにとどまりません。
妻はいったい、何をしているのか…?Photo/gettyimages
女性は人妻であり、二人の関係は不倫。法律的には不法行為に該当し、慰謝料の対象になります(民法709条)。しかも、男性は大学生。不倫の代償を弁済する能力はありません。
筆者は行政書士、ファイナンシャルプランナーとして夫婦の悩み相談にのっていますが、今回の相談者は、妻の「ママ活」を発見した塚本誠也(仮名)さんです。妻の優紀(仮名)さんは、なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。
<登場人物(相談時点。名前は仮)>夫:塚本誠也(36歳。金融機関のプレイングマネージャー)☆今回の相談者妻:塚本優紀(34歳。会社員)不倫相手:椎名翔(20歳、大学生)不倫相手の父:(47歳。会社員)不倫相手の母:(47歳。専業主婦)
ある日のこと、誠也さんのLINEに優紀さんから不思議なメッセージが届きました。
「いよいよ今度の週末だね。早くキックオフしたいな」
一見すると何気ないLINEですが、誠也さんはいくら考えてもメッセージの意味が分かりません。悶々としながらも、優紀さんの友達がふざけて送信したのかなと気持ちを切り替えます。しかし、そんな矢先に、また似たようなLINEが届いたのです。
「キックオフが楽しみだね」
いずれも妻が別の相手に送るつもりで、誠也さんに送ってしまった誤送信のLINEメッセージでした。
キックオフって、どういうこと…?Photo/gettyimages
誠也さんは痺れを切らし、「これってどういうこと?」と問い詰めました。
しかし、優紀さんは「私、前からサッカーに興味があったのよ。知らなかったの? あなたがいないとき、スカパーでサッカーを見てたの。女子のワールドカップは惜しかったわね」と急にサッカー通のふりを始めたのです。
相談に訪れた誠也さんに、筆者は「奥さんはサッカーが詳しいんですか?」と尋ねてみました。
「妻は喘息持ちなので、サッカーやフットサルなど球技の経験はないし、学生時代にマネージャーをつとめたこともありません。社会人になってからもサッカーの試合を観戦しに行ったなんて聞いたこともないし、ギャンブルは大嫌いなタイプ。そのため、試合を対象にしたスポーツくじとは無縁の存在です」
優紀さんが苦し紛れに話を作ったのはバレバレ。誠也さんは「白々しいウソをつきやがって!」と舌打ちをしたのですが、結局、優紀さんが何を隠しているのか分からず、誠也さんは不信感を募らせていったのです。
それから20日後のことでした。カード会社から優紀さん宛にクレジットの利用明細が届きました。
あくまで妻宛の明細なので、夫と言えども中身を勝手に見るのは、信義に反します。しかし、募らせた不信感から誠也さんは、封筒を開封することにしました。すると、そこにはとんでもない取引が記載されていたのです。
誠也さんはこう証言します。
「ビジネスホテルやシティホテルではなく、明らかにラブホテルと分かるホテル名でした」
実際のところ、ホテル名をネットで検索するとホテル街のある鶯谷と東川口のラブホテルでした。
堪忍袋の緒が切れた誠也さんは「これはどういうことだ!」を優紀さんに詰め寄ります。さらに、優紀さんのカバンから未使用のコンドームが見つかりました。彼女はもう逃げきれないという感じで、すべてを白状したのです。
妻が彼と知り合ったきっかけは恋活アプリ。恋活とは恋愛活動の略で良く言えば恋人探し、悪く言えば出会い系です。
「僕という存在がいるのに相手を探すなんて」と誠也さんは憤ります。
恋活アプリでは、具体的に年齢や性格、趣味や学歴、職業、飲酒や喫煙の有無などを入力し、相性がいい相手を探します。
そして相手とアプリ内でやり取りをし、気が合ったら、メールアドレスや携帯番号、LINEのID等を交換し、アプリ外でやり取りを続け、最終的には実際に会ってデートをするという流れ。
マッチングアプリの危険な罠 Photo/gettyimages
優紀さんは足立区、彼は川口市に住んでいます。荒川を挟んで隣接する地区に住んでいる二人は、地元あるあるのネタであっという間に意気投合。「飲みに行こう」ということで実際に会うことになったのです。
アプリ上のプロフィールによると彼の年齢は47歳でした。しかし、実際に現れたのは明らかに学生風で名前を椎名翔(仮名)と言いました。椎名氏は20歳でまだ大学生でした。
アルバイト収入程度しかない椎名氏は父親の免許証と写真を使い、アプリに登録したとのこと。さらにアプリの料金は父親のクレジットカードを使って支払っていました。
このアプリでは、他では提示が求められる独身証明書は必要ありませんでした。
優紀さんが求めていたのは、最初から性交渉でした。誠也さんは金融機関でプレイングマネージャーとして働いており、自分のノルマ達成はもちろん、部下の未達も自分の責任。大きなプレシャーがのしかかり、いつしか優紀さんとの夫婦の営みも滞りがちとなりました。
優紀さんは、その寂しさを満たしてくれる相手が欲しかったのでしょう。性に対して好奇心旺盛な椎名氏と禁断の関係を結んでしまったのでした。
あのLINEの「キックオフ」とは、二人の関係を意味する隠語だったのです。
優紀さんは「ごめんなさい。それしか言えないよ」と反省の態度をとり、「あのときは頭がおかしくなっていたの。なんでこんなことしちゃったのかって、今でもそう思うの」と改心の言葉を述べました。
そして「今後、彼とは連絡をとらないし、返事もしない。信じて欲しい」と誓いました。
誠也さんは口から出かかった「離婚」の二字を引っ込め、「次はないからな!」と妻のことを許すことにしました。
しかし、いったん振り上げた拳をおろすのは簡単ではありません。誠也さんの怒りの矛先は、優紀さんの不倫相手へと向かったのでした。
後編『妻の仕打ちに震えが止まらない…!「恋活アプリ」で妻が出会った「大学生」に突き付けた「夫の嫉妬」と「賠償交渉」、その激しすぎる中身』でその後の顛末を詳しくお伝えします。

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