それって政務?公務? 「市政の私物化」と市長に批判 埼玉・入間

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埼玉県入間市の杉島理一郎市長が出席した自治体首長らの会合「松下政経塾出身首長会」と、国会議員らとの懇親会を巡り、市議2人が15日の市議会一般質問で「市長が市職員に首長会の事務局を務めさせるなどしたのは市政の私物化ではないか」などと批判した。市長は「問題ない」と答える一方、小島清人議長に送ったこの件の説明文書を訂正するとした。【高木昭午】
【写真】「松下幸之助歴史館」に展示されているのは…政務?公務? 12自治体に聞くと…

松下政経塾出身の首長は杉島市長を含め13人で、県知事2人、市・町長11人。入間市によると6月、うち10人が東京都内で会合を開き政策を披露しあった。また塾出身の国会議員らを招き懇親会を開いた。入間市は会合の事務局を務め、懇親会の案内状を出すなどした。 その後、案内状を受けた国会議員が「(政治家の活動を市職員に手伝わせており)この案内はアウト」などと批判する記事が、週刊誌のサイトに出た。杉島市長は7月に「(首長会には)公務として出席」「懇親会の案内は会議に付随する事務」などと説明する文書を小島議長に送り、その中で「(首長会の)事務局は持ち回りで各市町が担当」とした。 しかし毎日新聞が入間市以外の12自治体に聞くと、さいたま市など5自治体が「首長会出席は政務(政治家としての仕事)だ」「公務(自治体としての仕事)でなく、順番が回ってきても事務局は引き受けない」などと見解を示した。 一方で5自治体は「出席は公務」と答え、2自治体は「判断していない」だった。懇親会については全自治体が「公務ではない」とした。また、3自治体が事務局を務めた経験があると答えた。 15日は野口哲次市議と安道佳子市議が質問。野口市議は「(持ち回りというが事務局を)やっていないところ(自治体)もある」と指摘した。杉島市長は、今回含め12回の会合中、10、11回目は他市の職員が担当したがそれ以前は確認していないと答え「持ち回り」との表現を訂正するとした。
政務?公務? 12自治体に聞くと…
松下政経塾出身の首長は杉島市長を含め13人で、県知事2人、市・町長11人。入間市によると6月、うち10人が東京都内で会合を開き政策を披露しあった。また塾出身の国会議員らを招き懇親会を開いた。入間市は会合の事務局を務め、懇親会の案内状を出すなどした。
その後、案内状を受けた国会議員が「(政治家の活動を市職員に手伝わせており)この案内はアウト」などと批判する記事が、週刊誌のサイトに出た。杉島市長は7月に「(首長会には)公務として出席」「懇親会の案内は会議に付随する事務」などと説明する文書を小島議長に送り、その中で「(首長会の)事務局は持ち回りで各市町が担当」とした。
しかし毎日新聞が入間市以外の12自治体に聞くと、さいたま市など5自治体が「首長会出席は政務(政治家としての仕事)だ」「公務(自治体としての仕事)でなく、順番が回ってきても事務局は引き受けない」などと見解を示した。
一方で5自治体は「出席は公務」と答え、2自治体は「判断していない」だった。懇親会については全自治体が「公務ではない」とした。また、3自治体が事務局を務めた経験があると答えた。
15日は野口哲次市議と安道佳子市議が質問。野口市議は「(持ち回りというが事務局を)やっていないところ(自治体)もある」と指摘した。杉島市長は、今回含め12回の会合中、10、11回目は他市の職員が担当したがそれ以前は確認していないと答え「持ち回り」との表現を訂正するとした。

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