【独自】日大アメフト“大麻”写真入手 現役部員9人が関与

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ふたのある小さな缶に入った透明な袋。
薬物を小分けする「パケ」と呼ばれるこの袋の中に、緑色の細かい植物片のようなものが確認できる。
FNNが独自に入手したこの写真は、8月25日、麻薬取締法違反の罪で逮捕された日大アメフト部員・北畠成文被告(21)の寮の部屋から出てきたもの。
覚醒剤の成分が検出された錠剤は、この袋の下にあったという。
日大アメフト部員による違法薬物事件をめぐり、12日、学内で開かれた評議員会で新たな事実が明らかになった。
評議員会では、林真理子理事長らがこれまでの経緯や調査の進捗(しんちょく)状況について報告。
その中で、逮捕・起訴された北畠被告のほかに、現時点で9人の現役部員について、警視庁から任意聴取などの依頼を受けていたことが報告され、違法薬物に関与した可能性がないか、日大が調べていることが新たにわかった。
部の中で違法薬物がまん延していた疑いが浮上した日大アメフト部。
8月8日に開かれた会見で林理事長は、“1人の部員の問題である”との認識を示していた。
日本大学・林真理子理事長「1人の学生が、こういう不祥事を出している。わたしたち7万人の学生を預かっている。その7万人のうちの1人」
しかしこの会見では、2022年11月、当時の現役部員から「大麻のようなものを吸った」と自己申告があったにもかかわらず、厳重注意にとどめていたことも判明。
この件については、当時対応にあたったアメフト部の元監督が、警視庁に届け出ていないにもかかわらず、「所轄の警察署に相談した」と大学側に報告していたことも、12日の評議員会で明らかになった。
違法薬物に関与した疑いが浮上した現役部員9人について、林理事長はどこまで把握しているのだろうか。
13日朝の直撃に、「そういうことはちょっとお答えできませんので、申し訳ないですが、調査中です。申し訳ございません」と言い残し、車に乗り込んだ林理事長。
日大アメフト部をめぐる大学側の対応が、あらためて問われている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。