ジャニーズの会見を危機管理の専門家バッサリ!「弁護士のフォローがなければ“20点”」の根拠

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「危機管理の観点からいえば40点、弁護士のフォローがなければ20点の内容です」
東山紀之ジャニーズ新社長の大ウソ!自らの性加害の認識問われブレまくり…涙する元Jr.も 300人近くの報道陣が集まり、5社のテレビ局が中継したジャニーズ事務所の記者会見。企業の危機管理に詳しい危機管理コンサルタントで、社会構想大学院大学教授の白井邦芳氏はこう言った。「いろいろ問題はありますが、今回の会見で最も期待されていたことは、『調査報告書』の結果を受けての事実認定、被害者への補償の実際、今後どのような体制をつくっていくか、社長や社名をどうするのか、つまり『どこまで徹底的に膿を出し切れるのか』です。しかしそれが十分になされたとはとても思えません」

白井氏はジュリー社長の辞任についても、「社長を辞任しても代表権を持った役員として残り、まして大株主として残るのであれば全く意味がない」という。■常識に欠けかつ準備不足「理由として内部通報や被害者との対話、補償の窓口に適任と説明しましたが、これは被害者感情を全く無視しています。これまでこの問題を積極的に取り組んでこなかった人に被害者が話をできるとは到底考えられません。ジャニーズの社名を残すことも、まったく常識にかけています」 質疑応答における「質問はひとつまで」というスタイルにも問題があったという。「まず前提を聞き、それに対して突っ込んだ質問をするのが普通です。時間をかけて十分に質問に答えるというのであれば、せめて2問以上にしておかないと。“一問一答”は聞いたことがありません。結局、何度も同じ質問を聞かれ、いたずらに時間がかかってしまうばかりで意味がありません」 白井氏はさらに続ける。■「内容が全くない」「3人とも、相手の目を見て、真摯な態度で答えていたことは評価できますが、内容が全くない。“これからしっかりと対応してまいります”“しっかり対話をして”“有識者の声も聞いてこれから考えます”などばかりです。さらに突っ込まれると“調査報告書が出たばかりで時間がなかったので”でした。単なる社長就任会見ではないのだから、もっと具体的な内容を準備するべきでした」 白井氏が特に気になったのは、東山が自分の性加害などを聞かれたくだり。「最初は、相手の質問を即座に遮り『やってません』と強く否定しました。しかし、その後、何度も質問され、あるいは証言などを突き付けられると、『やったかもしれないけど、昔のことは記憶にない』という言い方にブレていきました。つまり、自分に不利なことは否定すると考えているように見えてしまい、信頼を失っています。それが重なり“今日回答した内容も本当にやる気はあるのだろうか”という印象を持たれてしまったわけです」 白井氏は危機管理の視点からいえば落ち度が多く、弁護士がフォローしたことで辛うじて体裁は保ったが、とても及第点を与えられる内容ではなかったと話している。
300人近くの報道陣が集まり、5社のテレビ局が中継したジャニーズ事務所の記者会見。企業の危機管理に詳しい危機管理コンサルタントで、社会構想大学院大学教授の白井邦芳氏はこう言った。
「いろいろ問題はありますが、今回の会見で最も期待されていたことは、『調査報告書』の結果を受けての事実認定、被害者への補償の実際、今後どのような体制をつくっていくか、社長や社名をどうするのか、つまり『どこまで徹底的に膿を出し切れるのか』です。しかしそれが十分になされたとはとても思えません」
白井氏はジュリー社長の辞任についても、「社長を辞任しても代表権を持った役員として残り、まして大株主として残るのであれば全く意味がない」という。
■常識に欠けかつ準備不足
「理由として内部通報や被害者との対話、補償の窓口に適任と説明しましたが、これは被害者感情を全く無視しています。これまでこの問題を積極的に取り組んでこなかった人に被害者が話をできるとは到底考えられません。ジャニーズの社名を残すことも、まったく常識にかけています」
質疑応答における「質問はひとつまで」というスタイルにも問題があったという。
「まず前提を聞き、それに対して突っ込んだ質問をするのが普通です。時間をかけて十分に質問に答えるというのであれば、せめて2問以上にしておかないと。“一問一答”は聞いたことがありません。結局、何度も同じ質問を聞かれ、いたずらに時間がかかってしまうばかりで意味がありません」
白井氏はさらに続ける。
■「内容が全くない」
「3人とも、相手の目を見て、真摯な態度で答えていたことは評価できますが、内容が全くない。“これからしっかりと対応してまいります”“しっかり対話をして”“有識者の声も聞いてこれから考えます”などばかりです。さらに突っ込まれると“調査報告書が出たばかりで時間がなかったので”でした。単なる社長就任会見ではないのだから、もっと具体的な内容を準備するべきでした」
白井氏が特に気になったのは、東山が自分の性加害などを聞かれたくだり。
「最初は、相手の質問を即座に遮り『やってません』と強く否定しました。しかし、その後、何度も質問され、あるいは証言などを突き付けられると、『やったかもしれないけど、昔のことは記憶にない』という言い方にブレていきました。つまり、自分に不利なことは否定すると考えているように見えてしまい、信頼を失っています。それが重なり“今日回答した内容も本当にやる気はあるのだろうか”という印象を持たれてしまったわけです」
白井氏は危機管理の視点からいえば落ち度が多く、弁護士がフォローしたことで辛うじて体裁は保ったが、とても及第点を与えられる内容ではなかったと話している。

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