110番中に動画を送れます 「映像通報システム」10月から開始

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警察庁は、110番の通報者がスマートフォンやタブレット端末で動画を警察に送信できる「110番映像通報システム」を10月1日から全国の警察で導入すると発表した。事件・事故や災害などの目撃者が現場の状況を動画で伝えることで、警察官の初動対応をスムーズにするのが狙い。
橋の欄干越し86歳の命の説得 少女に重ねた過去 警察庁によると、110番通報を受けた各警察本部の通信指令室の担当者は、通報者が安全な場所におり、撮影に同意した場合、通報者のスマホやタブレット端末に、ショートメッセージサービス(SMS)で専用サイトの「ワンタイムURL」を送信する。

通報者は、スマホなどのスピーカー機能を使って会話を続けながら、URLをクリックして、通信指令室から口頭で聞いたアクセスコードを入力するとシステムにログインできる。動画の著作権を放棄することなどの留意事項に同意すると、撮影が開始される。撮影した動画は現場に向かっている警察官の端末に送信されるという。県境の事案などでは他の警察本部に送ることも可能だ。日本語のほか、英語や中国語、韓国語にも対応している。 プライバシーなどに配慮し、原則として7日後にデータは自動消去されるが、必要な手続きを取った場合は事件の証拠として活用される。また、事前に保存していた動画や静止画を送ることもできるという。 このシステムは警察庁が開発したものだが、兵庫県警では同様のシステム「Live110(ライブイチイチマル)」を2020年10月から独自に導入。今年7月末までに約500件の利用があり、動画で逃走車両を確認した警察官が早期に容疑者を逮捕したり、車両火災で必要な資機材を速やかに把握できたため迅速な処理につながったりしたケースがあるという。同県警も10月からは警察庁のシステムに変更する。 警察庁は、10月からの6カ月間を試行運用と位置づけ、利便性などの向上を図りながら来年4月から本格的に運用する方針。担当者は「初動警察活動の高度化になり、通報者への事情聴取の負担軽減にもつながる」としている。【松本惇】
警察庁によると、110番通報を受けた各警察本部の通信指令室の担当者は、通報者が安全な場所におり、撮影に同意した場合、通報者のスマホやタブレット端末に、ショートメッセージサービス(SMS)で専用サイトの「ワンタイムURL」を送信する。
通報者は、スマホなどのスピーカー機能を使って会話を続けながら、URLをクリックして、通信指令室から口頭で聞いたアクセスコードを入力するとシステムにログインできる。動画の著作権を放棄することなどの留意事項に同意すると、撮影が開始される。撮影した動画は現場に向かっている警察官の端末に送信されるという。県境の事案などでは他の警察本部に送ることも可能だ。日本語のほか、英語や中国語、韓国語にも対応している。
プライバシーなどに配慮し、原則として7日後にデータは自動消去されるが、必要な手続きを取った場合は事件の証拠として活用される。また、事前に保存していた動画や静止画を送ることもできるという。
このシステムは警察庁が開発したものだが、兵庫県警では同様のシステム「Live110(ライブイチイチマル)」を2020年10月から独自に導入。今年7月末までに約500件の利用があり、動画で逃走車両を確認した警察官が早期に容疑者を逮捕したり、車両火災で必要な資機材を速やかに把握できたため迅速な処理につながったりしたケースがあるという。同県警も10月からは警察庁のシステムに変更する。
警察庁は、10月からの6カ月間を試行運用と位置づけ、利便性などの向上を図りながら来年4月から本格的に運用する方針。担当者は「初動警察活動の高度化になり、通報者への事情聴取の負担軽減にもつながる」としている。【松本惇】

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