事件前に父娘が「のこぎり」購入 犯行に使ったか 一家に何が…家族全員を逮捕

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カメラをまっすぐに見つめる少女。
死体損壊などの疑いできょう送検された、小学校時代の田村瑠奈容疑者です。
卒業アルバムには…
「デザイナーになりたい」
文集では修学旅行での思い出を綴っていました。
「たくさんの楽しい思い出ができました」
明確な夢を持ち、充実した日々を送っていたとみられる瑠奈容疑者。
しかし…
(記者)「小学校の時から?」
(近所の人)「不登校と言っていましたね、中学校も行けなくて自立できるのかなって」
きょう死体損壊や死体遺棄などの疑いで送検された、田村瑠奈容疑者29歳。
父親で医師の修容疑者59歳と、きょう新たに逮捕された母親の田村浩子容疑者60歳も、身柄を検察庁に送られました。
3人は共謀のうえ、今月1日深夜から2日未明にかけ、札幌市中央区南8条西5丁目のホテル客室で、
恵庭市に住む62歳男性の首を切断し、頭部を持ち去ったなどの疑いが持たれています。
(長南記者)「きのうの家宅捜索で、自宅から被害男性の頭部が見つかりました。一部腐敗していたということです」
警察は3人の自宅から人の頭部を発見。
一部腐敗していましたが、歯形などから被害者の男性の頭部と特定しました。
一家3人が逮捕されるという衝撃的な展開。
閑静な住宅街に住む家族3人は、猟奇的な事件にどのように関与していたのかー
死亡した男性と2人で事件現場のホテルに入ったとみられる瑠奈容疑者。
警察は、瑠奈容疑者が男性の首を刃物のようなもので切断し、頭部を持ち出したとみて慎重に捜査しています。
一方、父親の修容疑者については、瑠奈容疑者を車で送り迎えした可能性も含めて調べを進めています。
さらにきょう、事件前の親子について新たな事実がー
(阿部記者)「修容疑者は瑠奈容疑者と犯行前、こちらの小売店でのこぎりを買っていたことがわかりました」
捜査関係者によりますと、父親の修容疑者と瑠奈容疑者は事件前、札幌市内の商業施設でのこぎりを購入していたことが新たに分かりました。
これが犯行にも使われたとみられています。
さらに、同じ商業施設で2人はスーツケースを買っていたこともわかっています。
また警察は母親の浩子容疑者について、自宅に頭部があったことを知っていたとみて調べています。
容疑者親子3人はいったいどんな家族だったのか。
父親の修容疑者は精神科医として札幌市内の病院に勤務。
「みなさんこんにちは。精神科リエゾン科医師の田村です」
動画サイトではこころの健康について語るなど、ベテラン医師として信用を得ていた様子が伺えます。
浩子容疑者とも仲睦まじい夫婦だったといいます。
(近所の人)「温厚そうな方で人当たりのよそさそうな、仲のよさそうなご夫婦でしたから」
母親の浩子容疑者と交流があったという人はー
(知人)「おとなしい感じで派手でもなく穏やかな人。(花を)とってもきれいだとほめたら鉢植えにした苗を持ってきてくれた」
別の知人は、浩子容疑者から手描きの絵が添えられた年賀状を受け取ったといいます。
(知人)「すてきな絵だったのでとっておいたのです。とてもいいご家庭だなと思っていました」
まさに絵にかいたように円満な夫婦。
ところが最近になって、修容疑者の様子に異変を感じる声もー
(近所の人)「降りないで家の前で車に乗っているイメージ。弁当だと思うんですけど、(車内で)食べていた。多分コンビニ弁当じゃないですかね。家に入ればいいのになって。なんか事情があるのかなって」
(近所の人)「帰ってきたりしても車の中に何時間もいたりすることがあると言っていました」
娘の瑠奈容疑者はめったに家の外に姿を見せなかったといいます。
(記者)「小学校のときから?」
(近所の人)「不登校と言っていましたね。中学校も行けなくて自立できるのかなって」
ベテラン医師の一家に何が起きたのかー
警察は、瑠奈容疑者がホテル内で男性を殺害した疑いも視野に慎重に捜査するとともに、
父親の修容疑者と母親の浩子容疑者がどのように事件に関与していたのかについても調べています。

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