「時給6000円」で専属料理人を募集する大富豪の正体…あの企業の創業者だった メイドの時給は4000円

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「募集 プロの料理人さん メイドさん/浦安市の閑静な高級住宅地にある敷地面積約1000坪の美しく豪華な邸宅/警備員10名による安心できる環境」
こんな謳い文句のチラシがネット上で話題になっている。料理人とメイドを募集したのは、化粧品・健康食品などの製造販売メーカーDHCの創業者、吉田嘉明氏(82歳)だ。近隣住民が語る。
「このあたりでは有名な豪邸です。東日本大震災で周囲が液状化したときも、しっかりと杭を打って建てた吉田さんのお屋敷だけは無事でした。これまでも何度か、お手伝いさんを募集するチラシを見たことがあります」
募集要項によると、メイドの時給は4000円で仕事内容は料理の片づけ、掃除、洗濯、犬の散歩など。料理人は時給6000円で、和食と中華のプロが募集されている。経済誌記者が語る。
安いのか、高いのか…(写真はイメージ)/photo by gettyimages
「吉田氏は翻訳サービスの会社としてDHCを創業し、多角的な企業に育て上げた叩き上げの経営者。年初に同社の株をオリックスに売り渡し、会長から退いています。
その一方で、極端に保守的な思想の持ち主で、韓国や中国に対する差別的な発言が問題になってきました。
求める和食料理人の条件に『伝統ある旧家で育ち、母か祖母から20年以上料理を学び、本当においしい出汁を作れてうま味の本質を分かっている方』とあるのは、そのような保守的な思想の表れでしょう。
しかし、資産が数千億円と見られる富裕層が雇う専用料理人の時給として6000円は安すぎます」
吉田氏の考える「うま味の本質」とは何かを尋ねるべく、本誌記者が浦安の自宅を訪問したところ、勤務中のメイドが対応してくれた。英国貴族の館で働いていそうな本式のメイド服を着た美女だ。「あいにく家主は留守中」とのことで、のちほど電話をすると、次のような返答を伝言された。
「現在、新規事業が始まる前で取材に応じられない。講談社の取材には応じたくないが、この内容であればいずれ応じるかもしれない」
大富豪がこだわる究極の「うま味料理」、どんな味がするのだろう。
「週刊現代」2023年7月1・8日合併号より

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