3歳児熱湯死「残酷で類を見ない」 母交際相手に懲役18年求刑

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大阪府摂津市のマンションで令和3年、新村(にいむら)桜利斗(おりと)ちゃん=当時(3)=が熱湯を浴びせられて死亡した事件で、殺人と暴行罪に問われた桜利斗ちゃんの母親の交際相手だった無職、松原拓海(たくみ)被告(25)の裁判員裁判の論告求刑公判が4日、大阪地裁(坂口裕俊裁判長)で開かれた。
検察側は「危険極まりなく、残酷で類を見ない悪質な犯行」として懲役18年を求刑した。判決は14日。
6月22日の初公判で、松原被告は「熱湯を浴びせ続けた事実はありません。殺意もありません」と起訴内容を一部否認。弁護側は、高温のシャワーを出した目的は「浴室をサウナ状態にしておしおきしようとしただけ」と説明し、熱湯が桜利斗ちゃんにかかる危険性を認識していなかったとして、傷害致死罪の適用を求めている。
起訴状によると、令和3年8月31日午後、桜利斗ちゃんに熱湯を浴びせ続けるなどして熱傷性ショックで死亡させたほか、同年6月には母親と共謀して約25分間で3回にわたり頭部を円筒状のクッションで殴って転倒させたとされる。
クッションで殴打した暴行罪については起訴内容を認め、母親もすでに罰金10万円の略式命令を受けている。

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