福島第一原発の処理水を海に放出する時期をめぐり、公明党の山口那津男代表が海水浴シーズンは避けた方がいいとの認識を示したことについて、松野官房長官は、3日の会見で、「夏ごろ」の見込みとする政府の方針に「変更はない」と述べた。
山口代表は2日、福島市内で記者団に対し、処理水の放出について「直近に迫った海水浴シーズンなどは避けた方がよい」と述べた。
この発言について会見で質問された松野長官は、「規制基準を厳格に遵守し、安全性を確保して海洋放出することにしている」とした上で、「具体的な放出時期は、安全性の確保や風評対策の取り組みの状況を政府全体で確認し、判断する」と述べた。
そして、時期の見通しについて「本年春から夏ごろと見込むと示してきており、この方針に変更はない」と強調した。