２０代の女性から現金をだまし取ったとして埼玉県警は２０日、元オリックスの会社員、園部聡容疑者（２７）を詐欺の疑いで逮捕した。同容疑者は昨年３月１４日、会社役員の男と共謀し、女性のために会社を設立したように装い、「お金の整理が必要」などとだまし、５５万円を振り込ませた疑いが持たれている。２人は福島・聖光学院野球部のチームメートだったという。
園部容疑者は２０１３年にドラフト４位で入団し、内野手としてプレー。長距離砲として期待されたが、１年目の８月に右ヒジを手術したことで１０月に支配下登録を外れ、育成選手となった。１６年にウエスタン・リーグで結果を残すと７月に再び支配下登録選手となり、７月３日のロッテ戦で一軍デビュー。初安打、決勝打を放ち、９月１８日のソフトバンク戦では初本塁打も記録するなど、１６試合に出場した。その後は出場機会に恵まれず、１８年１０月に戦力外通告を受けていた。
事件を受けてオリックスユーチューバーのＢ―モレルが２０日にチャンネルを更新。園部容疑者を過去に２度、チャンネルのゲストに呼んだことを明かしたうえで「べーやん（園部容疑者）お前もか。ビックリしてます」とショックを隠せず「物腰柔らかくて接しやすい人。自分で事業をやっているという話は聞いていたんですけど…。普通に楽しくコラボさせていただいた。非常に残念。今まで爐笋蕕していた選手を救いたい瓩噺世辰討い燭韻鼻△かわりのあった人なんで言葉を選んでしまう…。救いたい、とは言えない」と複雑な心中を吐露した。
続けて「数少ない長距離砲で期待されていた。２０２３年には４番を張っていると思っていた。悲しすぎます。でも人間誰しも再起するチャンスはある。罪を償って更生したその先にまた何かできればいい」といつになく神妙な面持ちで話した。