藤井聡太6冠 名人戦次戦の場所『藤井荘』に反響「これ如何に」「すごい」

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将棋の藤井聡太6冠が渡辺明名人に挑む名人戦7番勝負第5局が31、6月1日に行われる。現在3勝1敗の藤井6冠が勝てば、史上最年少名人とタイトル奪取7冠目の快挙達成。対局場は「緑霞山宿 藤井荘」(長野県高山村)だ。
22日に終わった第4局を制し、偉業に王手をかけた藤井6冠。麻生太郎元首相おひざ元の福岡県飯塚市、「麻生グループの迎賓館」こと麻生大浦荘が会場だった。名人戦は椿山荘(東京都文京区)を振り出しに静岡、大阪、福岡を経て舞台を長野に移す。
SNSで「同名の藤井荘とはこれ如何に」「もう創作でも描けぬ神がかり過ぎる展開」「すごすぎ」などと注目ツイートが流れる藤井荘。公式サイトによると、210年以上も前から絶えず湧き出る温泉があり、森鴎外や与謝野鉄幹・晶子、菊池寛、会津八一ら文人墨客がこよなく愛した正統派の旅館だという。
長野市の東に位置する高山村は、県データによると昨年の人口が6462人。信州高山村観光協会のツイッターアカウントは「はるばる来たよ たかやま~ 今年も放牧始まりました」と牛の写真付きで22日につぶやいており、何とものどかな雰囲気を漂わせる。
藤井6冠は高山村の対局も勝てば、20歳10か月で名人位に。谷川浩司一七世名人が持つ21歳2か月の最年少記録を上回り、竜王、王位、叡王、棋王、王将、棋聖と合わせて7冠を獲得。残すは永瀬拓矢王座のタイトルのみとなる。
長野県では2月、棋王戦5番勝負第1局が「長野ホテル犀北館」(長野市)で指され、藤井5冠(当時)が渡辺棋王に勝っている。同じ顔合わせで行われる名人戦の高山村に、将棋の歴史に名を残すチャンスが巡ってきた。

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