「トー横四天王」わいせつ逮捕であらわ 歌舞伎町の危なすぎる実態

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昨年7月、当時17歳の高校生だった少女(18)にホテルでわいせつな行為をしたとして、警視庁は16日までに、東京都青少年健全育成条例違反の疑いで、住所不定、職業不詳八重樫海渡容疑者(22)を逮捕した。少年育成課によると、同容疑者は東京・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一角を徘徊してSNSで発信しており「トー横四天王」と自称していた。
八重樫容疑者は「女の子のことは知らない」と容疑を否認している。トー横で少女と知り合い、ツイッターのメッセージ機能でホテルに誘ったとみられる。少女は「有名人だから会った」と話している。
昨年10月に警視庁が渋谷駅近くの繁華街で深夜に少女を補導したことがきっかけで発覚した。
トー横キッズとは新宿東宝ビル横(東横)の周辺にたむろしている若者のこと。本来は同ビルを正面に見て右側の細い通りをトー横と呼んでいたが、ざっくりと左側の歌舞伎町シネシティ広場(旧・コマ劇場前広場)のことも指すようになった。
以前から歌舞伎町は家出少年・少女が集まる場所だった。2021年ごろから八重樫容疑者が派手に暴れ、なんとなく若者の中心になって“トー横四天王”の1人となり、少女たちから貢いでもらい、代わりに彼女たちの後ろ盾となっていたという。
歌舞伎町関係者は「集まる若者たちが増えるほどに派閥ができて、派閥同士でのけんかが絶えないため、みんな身を守るナイフを持っていた。そして、朝から酒を飲んだり、ドラッグをやってたり、危険な存在になっていた。誰かが産み落とした赤ちゃんを買い物カートに入れて面倒を見ることも…。そんなシーンを眺めていると『何見てんだよ』と八重樫とかが詰め寄ってきたので、やはり怖いです」と語る。
シネシティ広場は民間の土地ではないので、警察が管理することになる。
「民間の土地なら常時警備員を配置できるんですが、警察がずっと見張っているわけにいかない。だから、トー横キッズが野放しになったんです。淫行、けんか、ドラッグで逮捕された時は一瞬みんないなくなるんですが、すぐにまた戻ってくる。今は広場に隣接する東急歌舞伎町タワーが開業したばかり。連日イベントがあって、トー横キッズは本来のトー横に戻っています。落ち着いたら、また広場を占拠すると思います。そうならないよう、警察は八重樫のようなまとめ役となる成人を逮捕しているんでしょう」と同関係者は指摘している。

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