山際大臣が岸田政権「更迭第1号」か “秘書が信者”疑惑に続き、家賃マネロン疑惑も

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いまや「統一教会担当大臣」と言われても仕方あるまい。教団との密接交際が本誌(「週刊新潮」)に報じられた山際大志郎経済再生相(54)だ。記者会見で釈明するも、党内から擁護する声はなく、いよいよ岸田政権「更迭第1号」の呼び声が――。
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【写真を見る】”疑惑”を持たれている山際大臣の事務所 9月8日号の本誌で報じたのは、山際大臣と統一教会をつないだのが大臣の金庫番である私設秘書という事実だった。その秘書は周囲から信者ではないかと疑われるほどで、事務所に出入りする教会員にパーティー券を売らせるなど、山際大臣と教団との間を取りもつ窓口役だった。

さらなる疑惑はこの秘書に過剰な家賃が山際大臣から支払われていること。大臣を代表とする政党支部と地元事務所は秘書が経営する会社が所有する3階建てマンションに入居し、相場を大きく超える月々44万円もの家賃が支部からこの会社に入金されていたのだ。税金が含まれる政治資金を身内に還流させる、いわば「家賃マネーロンダリング」。秘書の会社は選挙区内にあるゆえ、公選法上禁じられている寄付にあたる可能性もある。追い詰められた大臣「庇う人は皆無」 本誌の疑惑報道に大臣は釈明を迫られた。会見でいわく、「事務所スタッフに当該信者は確認できない。(家賃は)妥当な額だ」 しかし、「山際さんへの厳しい見方が日に日に強まっています。甘利明さんの側近でもありますから」 とは山際大臣が所属する麻生派の関係者。「今回の内閣改造時に山際さんが再任されたのは、甘利さんが自分の子飼いを閣内に残すために岸田総理に再任をねじ込んだから。麻生太郎さんは岸田総理に山際を外すよう進言していたため、麻生派内では“あいつは甘利印”とやっかむ声が聞かれ、庇う人は皆無です」 さらにあの重鎮議員も。「党内からは大臣続投に疑問の声が上がっていて、同じ神奈川選出の菅前総理は山際さんの人ごとのような説明に呆れ返っています」(同)以前は15万5千円「カネ」の問題も燻り続けている。山際大臣が私設秘書に払い続ける家賃が本当に「妥当」であるか、疑問符がつくのだ。「44万円という家賃はどう考えても高すぎます」 と語るのは、支部が入るマンションの前オーナー。秘書の会社が前オーナーからこの物件を買い取ったのは2015年のことだ。「古くてリフォームするのにもお金がかかると、手放したんです。当時、1階は倉庫と駐車場のみで、車は4台程度停められました。駐車場代は月に2万円を超える程度だったと思います」(同) 09年の山際大臣落選時に、入居するも、15年以前の政治資金収支報告書を確認すると、支部の家賃は7万5千円。駐車場代を含めても15万5千円だった。適正家賃は20万円前後 さる支援者が言う。「その頃は現在と同じ建物の3階に事務所と支部を置いていました。秘書の会社が15年にマンションを買い取ると、1階をリフォームし、事務所と支部を3階から移動させた。そのタイミングで家賃が40万円を超えるようになりました。適正家賃は20万円前後ですよ」 大臣は選挙区内に5年前、自宅を新築。しかし、最初から居住実態はなく、この無人の家に問題秘書の会社の表札が掲げられている。まさか、過剰な家賃の見返りが……。 山際事務所に改めて見解を求めたが、「現在は約60坪のスペースを借り受けており、以前よりも支払う家賃が増加しております」「週刊新潮」2022年9月15日号 掲載
9月8日号の本誌で報じたのは、山際大臣と統一教会をつないだのが大臣の金庫番である私設秘書という事実だった。その秘書は周囲から信者ではないかと疑われるほどで、事務所に出入りする教会員にパーティー券を売らせるなど、山際大臣と教団との間を取りもつ窓口役だった。
さらなる疑惑はこの秘書に過剰な家賃が山際大臣から支払われていること。大臣を代表とする政党支部と地元事務所は秘書が経営する会社が所有する3階建てマンションに入居し、相場を大きく超える月々44万円もの家賃が支部からこの会社に入金されていたのだ。税金が含まれる政治資金を身内に還流させる、いわば「家賃マネーロンダリング」。秘書の会社は選挙区内にあるゆえ、公選法上禁じられている寄付にあたる可能性もある。
本誌の疑惑報道に大臣は釈明を迫られた。会見でいわく、
「事務所スタッフに当該信者は確認できない。(家賃は)妥当な額だ」
しかし、
「山際さんへの厳しい見方が日に日に強まっています。甘利明さんの側近でもありますから」
とは山際大臣が所属する麻生派の関係者。
「今回の内閣改造時に山際さんが再任されたのは、甘利さんが自分の子飼いを閣内に残すために岸田総理に再任をねじ込んだから。麻生太郎さんは岸田総理に山際を外すよう進言していたため、麻生派内では“あいつは甘利印”とやっかむ声が聞かれ、庇う人は皆無です」
さらにあの重鎮議員も。
「党内からは大臣続投に疑問の声が上がっていて、同じ神奈川選出の菅前総理は山際さんの人ごとのような説明に呆れ返っています」(同)
「カネ」の問題も燻り続けている。山際大臣が私設秘書に払い続ける家賃が本当に「妥当」であるか、疑問符がつくのだ。
「44万円という家賃はどう考えても高すぎます」
と語るのは、支部が入るマンションの前オーナー。秘書の会社が前オーナーからこの物件を買い取ったのは2015年のことだ。
「古くてリフォームするのにもお金がかかると、手放したんです。当時、1階は倉庫と駐車場のみで、車は4台程度停められました。駐車場代は月に2万円を超える程度だったと思います」(同)
09年の山際大臣落選時に、入居するも、15年以前の政治資金収支報告書を確認すると、支部の家賃は7万5千円。駐車場代を含めても15万5千円だった。
さる支援者が言う。
「その頃は現在と同じ建物の3階に事務所と支部を置いていました。秘書の会社が15年にマンションを買い取ると、1階をリフォームし、事務所と支部を3階から移動させた。そのタイミングで家賃が40万円を超えるようになりました。適正家賃は20万円前後ですよ」
大臣は選挙区内に5年前、自宅を新築。しかし、最初から居住実態はなく、この無人の家に問題秘書の会社の表札が掲げられている。まさか、過剰な家賃の見返りが……。
山際事務所に改めて見解を求めたが、
「現在は約60坪のスペースを借り受けており、以前よりも支払う家賃が増加しております」
「週刊新潮」2022年9月15日号 掲載

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