明徳義塾の元空手部監督が体罰、ウサギ跳び250回 情報公開請求で判明

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私立明徳義塾中(高知県須崎市)の空手部で2020~21年、当時の男性監督が特定の部員に対し、ウサギ跳びを1日に最大250回させるなどし、学校側が体罰として高知県に報告していたことが、毎日新聞の情報公開請求などで判明した。部員は骨折し、その後、不登校となって転校を余儀なくされた。
「力の指導は罪」 バスケ部の息子を亡くした父が望むこと 毎日新聞は、同校が22年12月9日付で県に提出した体罰に関する報告や、同5月に県が同校の教頭と監督から体罰の有無に関する説明を受けた際の面談記録を記した文書などを、県への情報公開請求で入手。監督が指導していた部活動名などは黒塗りにされていたが、県や同校への取材で、同校空手部の元男性監督と確認された。

同校からの報告によると、元監督は20年10月、特定の部員に対し、ウサギ跳びを午前と午後に分けて1日に50~250回程度課したほか、立った状態から腕立て伏せの姿勢になり、立ち上がってジャンプする「バービージャンプ」を200~300回させていた。更に、21年1月と4月に部員に平手打ちを各2回、同9月にも1回するなどの体罰を加えていた。 また、面談記録によると、学校側は部員が20年10月に骨折したことを認め、「骨折したことは覚えているが原因は覚えていない」としながらも「負荷がかかり過ぎたのかもしれない」と説明。21年10月にも平手打ちをしており、学校側は「10月は(体罰が)あった」と認めていた。 公開された文書によると、部員は20年10月に他校から同校に特待生として編入。22年4月中旬以降は不登校となっていた。 県は毎日新聞の取材に「体罰があったことは事実なので、再発防止を学校側に求めた」と説明。一方、同校は「(全国高体連などが13年に出した)体罰根絶宣言の観点から真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めるとともに、一歩一歩信頼回復に努める」と文書で回答した。 当時所属していた男子部員は取材に「私は骨折し、トラウマになっている。体罰によりこれまで取り組んできた努力が無駄になり、許せない」と憤りをあらわにした。【宮城裕也】
毎日新聞は、同校が22年12月9日付で県に提出した体罰に関する報告や、同5月に県が同校の教頭と監督から体罰の有無に関する説明を受けた際の面談記録を記した文書などを、県への情報公開請求で入手。監督が指導していた部活動名などは黒塗りにされていたが、県や同校への取材で、同校空手部の元男性監督と確認された。
同校からの報告によると、元監督は20年10月、特定の部員に対し、ウサギ跳びを午前と午後に分けて1日に50~250回程度課したほか、立った状態から腕立て伏せの姿勢になり、立ち上がってジャンプする「バービージャンプ」を200~300回させていた。更に、21年1月と4月に部員に平手打ちを各2回、同9月にも1回するなどの体罰を加えていた。
また、面談記録によると、学校側は部員が20年10月に骨折したことを認め、「骨折したことは覚えているが原因は覚えていない」としながらも「負荷がかかり過ぎたのかもしれない」と説明。21年10月にも平手打ちをしており、学校側は「10月は(体罰が)あった」と認めていた。
公開された文書によると、部員は20年10月に他校から同校に特待生として編入。22年4月中旬以降は不登校となっていた。
県は毎日新聞の取材に「体罰があったことは事実なので、再発防止を学校側に求めた」と説明。一方、同校は「(全国高体連などが13年に出した)体罰根絶宣言の観点から真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努めるとともに、一歩一歩信頼回復に努める」と文書で回答した。
当時所属していた男子部員は取材に「私は骨折し、トラウマになっている。体罰によりこれまで取り組んできた努力が無駄になり、許せない」と憤りをあらわにした。【宮城裕也】

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