限度額50万円、指示され毎日出金 80代女性、特殊詐欺で6千万円超被害

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大阪府警特殊詐欺捜査課は12日、大阪府内の80代女性が名義貸しのトラブル解決費用として現金6520万円をだまし取られたと発表した。
女性は犯人側の指示で、2カ月以上にわたって毎日ATMから50万円ずつ引き出しており、現金がまとまると、受け子に手渡していた。府警が詐欺事件として捜査している。
同課によると3月14日、女性宅に国民生活センターの職員を名乗る男から「国立国民支援機構にあなたの名前が登録されている」と電話があった。男は別の人物に登録を変更することを打診し、女性は了承。その後、登録した人物が逮捕されたとして保釈金名目で現金を要求され、5月末までに計6520万円を支払ったという。
電話の男は、ATMで1日に引き出せる上限の50万円を毎日引き出すように指示。女性は所有する6つの口座から出金し続け、引き出した現金は3回に分けて金融庁職員を名乗る男に手渡していた。女性は電話の中で、預金口座の残高を話しており、ほぼ全額を渡した5月末以降、音信不通になったという。
連絡が途絶えたことで不審に思った女性が友人に相談。9月に入って府警に被害を申告した。

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