和歌山・首相襲撃 聴衆男性「私も背中に傷」振り向いた瞬間に爆発

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岸田文雄首相が衆院和歌山1区補欠選挙応援のため訪れた演説会場で筒状のものが投げ込まれて爆発した事件で、会場にいた漁師の男性(70)が取材に応じ、背中に軽いけがをしていたことを明かした。
現在は痛みはないといい、「犯人の目的を知りたい」と憤った。
男性は、聴衆に紛れた木村隆二容疑者(24)=威力業務妨害容疑で現行犯逮捕=と演台の間で事件に遭遇した。演説前に演台付近に筒状の物体が投げ込まれた直後、木村容疑者を周囲の漁師らが取り押さえた。男性は「(木村容疑者周辺を)振り向いた瞬間に背中の方で爆発した」と振り返った。すぐに避難し、木村容疑者が所持していたとみられる筒状の物体も目撃したという。
帰宅後に痛みを感じ、家族に確認してもらったところ、背中の左側に何かがぶつかったような小さな傷ができていた。一夜明けて痛みはなくなり、病院を受診する予定はないという。
男性は「小さい子がけがをしていたら大変なことだ。自分でよかった。犯人が何を考えていたのか分からない。目的を知りたい」と話した。
現場となった雑賀崎(さいかざき)漁港には16日も規制線が張られ、和歌山県警が鑑識活動を実施。地元住民らが見守る中、捜査員が慌ただしく出入りしていた。

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