若い世代に“急須派”増える コロナ禍で寛ぎと健康機能性に関心 静岡茶業界も浸透に意欲

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国内の緑茶の消費量が低迷する中、消費の動向には新たな変化の兆しも見えています。
日本一の茶どころに住む私たち静岡県民は普段から緑茶をよく飲むのでしょうか。静岡市で調査してみました。
<小川雅基記者>
「この1年あなたは緑茶を飲みましたか?それは『急須でいれて』か『ペットボトル』か、『飲んでいない』の3択です」
まず初めの人は急須でした。さらに急須の人も。
<街の人>
「急須で飲んだほうがおいしいかなと思って」
ペットボトルの人も。
<街の人>
「飲むならペットボトル。急須もっていない」
「一人暮らしなので、簡単に買えるから」
最近、急須で飲むようになったという人も。
<街の人>
「静岡に引っ越してきてから急須と湯飲みで静岡茶を飲みたいなと思って。家族で団らんでお茶を飲むとほっとするいい時間です」
<小川雅基記者>
「40人にうかがいました。急須で飲む人が16人、ペットボトルで飲む人が24人でしたが、ペットボトルでも急須でも飲む人も多くいました」
13日、最高値1kg120万円をつけた高級茶の取引もあり、活気づいた静岡茶市場。このセレモニーで今後の茶業界に「希望」となる話がありました。
<静岡県茶業会議所会頭 上川陽子衆議院議員>
「少しうれしい兆しが出ているのも事実でございます。25歳、29歳未満の若い皆さんが、何とリーフのお茶を召し上がっていらっしゃるということであります」
農林水産省によりますと、新型コロナウイルスの前後で茶葉からいれた緑茶を飲む回数は増えているといいます。世代全体では「とても増えた」「少し増えた」が14.3%でしたが、「18~29歳」に限ると26%となっています。増えた理由で多かったのは、自宅でくつろぐ時間が増えた、自宅で食事する機会が増えた、健康機能性に魅力を感じたの3つです。
こうした中で、お茶に関わる人たちは若者たちの好みに合わせて緑茶を広めていこうとしています。
<静岡県茶商工業協同組合 長瀬隆理事長>
「おしゃれ心に富んだかわいい急須とか、遊び心のある急須の普及が望まれている」
<静岡県茶業会議所 伊藤智尚専務理事>
「お茶に対して、こうあるべきという考えを持っているが、その前提にとらわれずに、フレキシブルに発想して商品開発したほうがよい」
急須でお茶が飲まれるようになった理由に健康機能性を挙げましたが、専門家は、新茶の中に含まれる「テアニン」という成分は非常にストレスを解消すると言います。

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