大阪ダブル選、維新が4連勝 吉村洋文氏IR・カジノ誘致には「一定の民意が得られたのでは」

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第20回統一地方選の前半戦が9日、投票が行われ、即日開票された。大阪府知事選は大阪維新の会代表の現職・吉村洋文氏が再選、大阪市長選は同会幹事長の横山英幸氏が初当選を確実にした。
大阪維新は2011、15、19年に続いて“大阪ダブル選”4連勝。2期目となる吉村氏は会見で「非常に厳しい選挙戦だと思って入った。改めて身が引き締まる思い。より強い責任を果たし、府市一体で成長できるよう粉骨砕身、頑張っていきたい」と話した。
大阪維新の悲願「大阪都構想」の2度目の否決(2020年)の責任を取って大阪市長を任期満了して政界から身を引いた松井一郎氏に代わる横山氏は「難しいかじ取りになるのは覚悟している。全力で市政にあたりたい」と意気込んだ。
これまでのダブル選で争点にしてきた大阪都構想を訴えずに戦ったが、勝因について吉村氏は「(2011年以来の)12年間が間違っていなかったということでは」と分析。3度目の都構想挑戦については「現時点ではない」と前置きしながら「看板を下げたわけではない。『3度目、やってよ』という声はあった。これからの4年間で何が起きるかは分からない」と含みを持たせた。
他候補が争点にしたIR(総合型リゾート)・カジノ誘致の是非については、吉村氏は「私は正面から必要だと言ってきた。結果的に一定の民意を得たのでは」と話す一方で「反対派の声も聞きながら進めていく。誘致する以上、ギャンブル依存症対策をしっかり強化していきたい。2029年開業目標。時間はある」とした。

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