【独自】北九州の国道にくぎ大量投棄 1年で601本回収、パンク被害も

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北九州市小倉南区の国内有数のカルスト台地・平尾台に近い国道322号に、数年にわたって大量のくぎが不法投棄されていることが分かった。捜査関係者によると、福岡県警が道交法違反(道路における禁止行為)や廃棄物処理法違反の疑いで捜査している。清掃活動に取り組む近くの男性(74)は、3月までの1年間に計601本を回収し「危険で悪質。すぐにやめて」と憤る。
道路に「くぎ」車20台パンク
くぎが見つかった現場は、同市中心部から同県田川市方面につながる322号の平尾台入り口交差点から第二金辺(きべ)トンネル付近までの約5キロ区間。道路上や電柱の下、路肩に放置され、散乱していた。長いもので約15センチあり、さび付き、曲がったり先端が折れたりしたものが多い。
男性は2018年春に路上のくぎに気が付き、多い日には約50本を拾ってきた。近くの旧道でも見つかったという。「家屋や建物の解体後の廃棄物ではないか。車のパンクや、車がはじき飛ばしたくぎが人に当たる被害もあった」と話す。
小倉南区では、平尾台周辺で昨年4月、くぎのようなものが県道の路面に打ち込まれ、走行した車約20台がパンク被害に遭う事件が発生。容疑者の特定には至っていない。捜査関係者によると、県警は関連も視野に捜査しているという。 (上田泰成)

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