福岡・5歳児餓死 「ママ友」懲役15年確定 高裁判決後上告せず

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

福岡県篠栗(ささぐり)町で2020年4月に碇翔士郎(いかり・しょうじろう)ちゃん(当時5歳)が十分な食事を与えられず餓死した事件で、翔士郎ちゃんの母親の「ママ友」で保護責任者遺棄致死と詐欺、窃盗の罪に問われた赤堀恵美子被告(50)に対する懲役15年の判決が確定した。赤堀被告は無罪を主張したが、福岡地裁が22年9月に有罪判決を言い渡し、23年3月の福岡高裁判決も地裁判決を支持して被告側の控訴を棄却。被告側は24日午前0時の期限までに上告しなかった。
【図解】5歳餓死事件の構図と経緯 判決は、翔士郎ちゃんの母親の碇利恵受刑者(41)=保護責任者遺棄致死罪で懲役5年が確定=を、赤堀被告が「支配」したと認定。碇受刑者の証言を全面的に採用し、被告が碇受刑者に対し、背後に暴力団関係者の「ボス」がいるといったうそを信じ込ませ、碇家に食事制限やしつけなどさまざまなルールを課したほか、生活費などもだまし取ったと認めた。 公判で赤堀被告は食事制限などの指示を否定し、現金もだまし取っていないと反論するなど一貫して無罪を主張。碇受刑者の証言は信用性に問題があるなどと訴えたが、退けられた。 判決によると、赤堀被告は碇受刑者と共謀し、19年8月ごろから碇受刑者の子供の食事の量や回数を減らし、同10月ごろからは翔士郎ちゃんに食事を数日間与えないことを複数回継続。翔士郎ちゃんを20年4月に自宅で餓死させた。また、生活費など約198万円を碇受刑者からだまし取るなどした。【平塚雄太】
判決は、翔士郎ちゃんの母親の碇利恵受刑者(41)=保護責任者遺棄致死罪で懲役5年が確定=を、赤堀被告が「支配」したと認定。碇受刑者の証言を全面的に採用し、被告が碇受刑者に対し、背後に暴力団関係者の「ボス」がいるといったうそを信じ込ませ、碇家に食事制限やしつけなどさまざまなルールを課したほか、生活費などもだまし取ったと認めた。
公判で赤堀被告は食事制限などの指示を否定し、現金もだまし取っていないと反論するなど一貫して無罪を主張。碇受刑者の証言は信用性に問題があるなどと訴えたが、退けられた。
判決によると、赤堀被告は碇受刑者と共謀し、19年8月ごろから碇受刑者の子供の食事の量や回数を減らし、同10月ごろからは翔士郎ちゃんに食事を数日間与えないことを複数回継続。翔士郎ちゃんを20年4月に自宅で餓死させた。また、生活費など約198万円を碇受刑者からだまし取るなどした。【平塚雄太】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。