通園バス3歳児置き去り 亡くなった園児は体温が40度程度まで上昇していた

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今月5日、静岡県牧之原市でバスに置き去りにされた園児が死亡した事件で、園児は発見時、上半身の服を脱いでいて体温が40℃程度まで上昇していたことが分かりました。
3歳の園児が置き去りになった駐車場には、子どもを持つ親などが訪れ花や飲み物を供えました。
「私も同じくらいの子どもがいるので、かわいそうで。暑い中で水筒の中身が無くなるまで助けに来るのを待ってたのかなと思ったら…」
この事件は今月5日、「川崎幼稚園」の通園バスの中で河本千奈ちゃん(3)が心肺停止の状態で発見され、その後、死亡が確認されたものです。死因は重度の熱中症で、発見された際の体温は40℃程度だったことがわかりました。発見時、千奈ちゃんは上半身の服を脱いだ状態で、通園バスの中からは千奈ちゃんの空になった水筒が見つかっています。
保護者説明会での父親の話から、千奈ちゃんが最後までバスから降りなかった理由も見えてきました。
保護者説明会の参加者「『(千奈ちゃんの父親の発言:)バスに乗っている中で(家が)一番近いから、バスを降りるにしても最後に降りなさいと教育していた。この子は多分、最後まで座って待っていたんだと思う』と話した」
急きょ運転手を務めた増田立義理事長「ちなつちゃん(千奈ちゃん)がどの子というのは、入園して間もないのでよく把握していなかった」
園の関係者によると、千奈ちゃんはいつも運転手と最後にバスから降りていたということで、事件当日もバスを降りずに最後まで待っていた可能性があります。
静岡県は近く、県内のこども園や幼稚園などの通園バスについて一斉点検を行う方針です。

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