自分自身が“おじさん”だと気づいた瞬間。ポジティブに老いを受け入れる理由

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時代は令和へと移り、おじさんの社会的な権力が年々低下しているにもかかわらず、強者として批判され、下等な生き物とバカにされる。それでも必死に生きる彼らをよく観察してみると、さまざまな生態が見えてくる。◆おじさん市場はブルーオーシャンだった!?
年齢に抗うおじさんが大多数ななか「ポジティブに老いを受け入れています」と語るのは、動画プロデューサーの明石ガクト氏だ。
「みんな若者ぶりたいから、おじさん市場って意外とブルーオーシャンなんです。だから、そこで存在感を示したほうが得だと思います」
◆いいと思うものは若者に積極的に勧めたい
最近はおじさん趣味の代名詞ゴルフに夢中な明石氏。
「ゴルフを始めたとSNSに投稿をしたら、隠れゴルフ好きのおじさんたちからDMの嵐で。最近はパワハラ認定を恐れて、若者を誘いづらかったようなんです。
僕としては自分がいいと思うものは積極的に若者に勧めたいです。ただ、若者側は迷惑な可能性もあるので、老害かも(笑)。まあ“若老害おじさん”ですよね」
◆自身がおじさんだと気づいた瞬間は?
自身がおじさんになったと感じた瞬間はあったのか。
「例えば昔はステータスなおしゃれアイテムとしてナイキのスニーカーを必死に追い求めていたけど、今は自分でこれがいいと決めた靴を履いている。
おじさんは限界を見定めつつ、自分なりのスタイルやゴールを知っていくフェーズなんです。ただ、これが正解だ!ってチェックをつけるのは実はすごく気持ちがいい。要は“ファイナルアンサーおじさん”です(笑)」
世間を気にせず自身に向き合っていきたいものだ。
【動画プロデューサー・明石ガクト氏】‘82年、静岡県生まれ。’14年、ONE MEDIAを創業。近著に『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある
取材・文/週刊SPA!編集部

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