警察官に付き添われ、警察車両に乗り込んだのは、髪を銀色に染めた女。
2歳の息子に暴行を加え、死亡させた疑いで逮捕された田代芽衣容疑者(27)。
事件当時、交際していた男性が田代容疑者について、「子どもの世話をしていなかった」と話していることが新たにわかった。
田代容疑者は、2022年4月22日ごろ、神奈川・藤沢市の自宅で、当時2歳だった息子の空来ちゃんの頭に暴行を加え、死亡させた疑いが持たれている。
田代容疑者のフェイスブックには、派手なメイク姿を撮影した写真が何枚も投稿されていた。
FNNは22日、田代容疑者の高校時代の知人を取材。
高校時代の知人「僕は芽衣ちゃん(容疑者)って呼んでいましたし、向こうは○○くんっていう仲でした。明るい子でしたね、友達もいっぱいいましたし。友達を介して話を聞くと、男性の方が違うっていうのはありますね。彼氏さんが違うという、変わるタイミングが早いかな」
一方、同じマンションに住む人は、田代容疑者の印象を「無愛想と言えば、無愛想かもしれないですね」と話した。
児童相談所によると、田代容疑者には、空来ちゃんが生まれる前から、ネグレクト・育児放棄の兆候が見られたという。
田代容疑者は、空来ちゃんを妊娠中、定期健診を一切受けていなかったという。
児童相談所は、こうした状況をふまえ、不適切な養育となるおそれがあると判断し、生まれて6日後の空来ちゃんを保護した。
その後、面会などを重ね、2022年3月には保護措置を解除。
児童相談所は、空来ちゃんが自宅に戻ったあとも、継続的に面会する予定だったが、田代容疑者は体調不良などを理由に、面会をキャンセルしたという。
面会ができない状態が3週間ほど続いたころ、空来ちゃんは死亡した。
警察に任意で事情を聴かれた田代容疑者は、児童相談所の職員に、「わたしはそういう事実はないのに疑われている」と話していたという。
空来ちゃんの体には、頭以外にも複数のあざがあり、警察は、日常的に虐待があったとみて調べを進めている。