セクハラ・パワハラで混迷の「長崎くんち」諏訪神社、権禰宜7人全員が辞職届

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

秋の大祭「長崎くんち」が行われる諏訪神社(長崎市)の権禰宜(ごんねぎ)7人全員が、同神社に辞職届を提出したことが分かった。
同神社を巡っては、神職のセクハラやパワハラを訴える損害賠償請求訴訟などが長崎地裁で係争中で、混迷を深めている。
同神社の顧問弁護士によると、辞職届は12日に宮司が亡くなったことを受け、20日までに提出されたという。
権禰宜らは、生前にセクハラ疑惑で辞任を迫られた宮司の留任を求める嘆願書を、長崎県神社庁に提出していた。また、上司にあたる禰宜2人から「お前たちも許さん」と言われるなどのパワハラを受けたとして、禰宜に損害賠償を求める訴えを同地裁に起こした。権禰宜らは、パワハラ疑惑に関する訴訟は継続する意向を示しているという。
長崎くんちの奉納踊りは、コロナ禍の影響もあり、昨年まで3年連続で中止となった。今年の開催については、同神社の責任役員や氏子代表らが17日、通常通りに開催する準備を進め、新たな宮司が決まった後の3月中旬頃までに正式決定する方針。
混乱が続いている現状を憂慮したり、長崎くんちに与える影響を懸念したりする声も一部で上がっている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。