岸田総理は、4月に任期を迎える日銀の黒田総裁の後任に元日銀審議員の植田和男氏(71)を起用する意向を決めました。
植田和男氏:「(Q.打診あったのか)現時点では、私から人事については、何も申し上げられません。(Q.総裁となったら、どのような政策を)ずっと昔、審議委員もしてましたし、金融政策の経験も、学者として16~17年になる。審議委員の後、金融政策を専門にずっと見てきたので、そういう観点から、当たり前だが、金融政策は、景気と物価の現状と見通しに基づき運営しないといけない」
これまで黒田氏が進めてきた、大規模な金融緩和については、こう述べました。
植田和男氏:「現在の日本銀行の政策は、適切であると考えている。いずれにせよ、現状では金融緩和の継続が必要である」
植田氏は、東京大学の名誉教授で、専門はマクロ経済学や金融論です。1998年から2005年まで日銀の審議委員を務め、いわゆる“ゼロ金利政策”や、量的緩和策の立案に携わってきました。就任すれば、経済学者出身として、戦後初めての総裁となります。
今回の人事について、自民党幹部は、こう話します。
自民党幹部:「学者を総裁にするのはいいんじゃないか。アベノミクスは微修正ということだろう」
今回の人事について、日銀を担当する記者は、こう話します。