店名は「ザギン」 都内25カ所の「ルーム」で 女性従業員と男性客2人きり 8億円売り上げた“サービス”の中身 警視庁

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

東京・中央区の禁止地域で、個室型風俗店を営業したとして、経営者の男が逮捕された。この店で、都内でマンション25部屋を借り上げて、性的サービスを提供。3年半で、8億円以上を売り上げていたとみられている。
メンズエステ店「ザギン」の経営者・飯窪仁容疑者(65)は、今月9日、風俗営業が禁止されている地域にもかかわらず、中央区東日本橋のマンションの一室で、女性従業員に、男性客を相手に、性的サービスをさせた疑いが持たれている。容疑は、風営法違反(禁止地域内営業など)。
「ザギン」は、都内でマンション25部屋を借り上げ、性的サービスの場として利用。その部屋は「ルーム」と呼ばれ、中央区内に21部屋(銀座ルーム8部屋、東日本橋ルーム5部屋、茅場町ルーム3部屋、人形町ルーム5部屋)、新宿区に4部屋(市谷ルーム)あったという。
男性客が、好きなルームを選択して予約。店側が、ルームの場所と時間を指定するシステムとなっていた。室内に従業員はおらず、女性従業員と男性客の2人きりだったという。料金は1万9000円(90分)~3万7000円(180分)。
その他に裏オプションもあり、料金は女性従業員と男性客との”交渉”で決められていたという。「ザギン」には女性従業員がおよそ200人在籍。売り上げの6割が女性客に入る仕組みで、全額現金の日払いだったとのこと。
また、店側から、女性従業員に対して、性的サービスを提供するよう指導がなされていたという。任意の事情聴取に対して女性従業員は「指導者がいて、『密着したりしないと、お客さんは来ないよ』と言われた」などと証言している。
この”指導”について、飯窪容疑者は、「会社としては、そういう指導はしていないが、私が責任者で、性的サービスを行っていたのであれば、致し方ありません」と供述している。
去年6月、警視庁久松署に、「ザギン」についての匿名の情報提供が寄せられた。12月には、店側に対して、性的サービスを行わない旨の誓約書を提出させたとのこと。しかし、年が明けて今月9日、性的サービスが提供されていることが確認されたため、久松署が摘発に乗り出した。
「ザギン」の会員数は2万人以上。営業を始めた2019年からのおよそ3年半の間に、8億円以上を売り上げていたとみられている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。