埼玉県の住宅に侵入し、現金を盗んだ疑いで男が逮捕されました。男は、「自らを奮い立たせるため」と新幹線のグリーン車を使って上京し、犯行に及んでいたということです。
■“土地勘ある地域”で窃盗「生活費欲しかった」
眼鏡にマスク姿の、中年の男。逮捕された愛知県在住の佐伯一容疑者（54）には、埼玉県への“出張窃盗”の疑いがかけられています。
佐伯容疑者：「生活費やギャンブル代が欲しかった」
愛知県在住の佐伯容疑者は、埼玉県草加市で犯行に及んでいた疑いが持たれています。
警察の調べで佐伯容疑者は、「以前住んでいて土地勘があった地域だ」と話しているということです。
■“紙幣だけ”盗み出す 被害者「近所で5件」
佐伯容疑者は去年9月、草加市の住宅で現金およそ50万円を盗んだとされています。
その手口とは、夜に無施錠の家を探し、紙幣だけを盗み出すというもの。
佐伯容疑者：「小銭は重くて邪魔になる」
関連は不明ですが、草加市の現場周辺では、空き巣などの泥棒被害が頻発していました。
窃盗被害を受けた人：「1、2、3、4、5…（近所で）5件ぐらいはしてる。回覧板が回ってきて、こういう手口で入っているので気を付けて下さい、雨戸は必ず閉めましょうと」
■グリーン車で上京“ゲン担ぎ”…余罪30件か
“出張窃盗”をしていたとみられる佐伯容疑者には、ある“ルーティーン”がありました。それは…。
佐伯容疑者は、愛知県の自宅から新幹線のグリーン車で、埼玉県などに移動していました。グリーン車を利用していたのは、“ゲン担ぎ”のためだといいます。
愛知県に住んでいる佐伯容疑者が、名古屋から東京まで新幹線“のぞみ”に乗車した場合、グリーン車を利用すると4400円のプラスとなります。
佐伯容疑者：「これから盗みをやると覚悟を決め、自分を奮い立たせるためにグリーン車に乗った」
警察は、似た手口で起きている千葉や神奈川など、およそ30件の窃盗事件についても、佐伯容疑者の犯行とみて調べています。