「サイゼリヤ」は神、子どもの学費が心配…“物価は上がるが給料は安い”ニッポンの「厳しすぎる現実」

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平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった。なぜ日本社会はこうなってしまったのか?
話題の新刊『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、〈昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配……〉といった切実な声を紹介している。
実質賃金が3.8%減少厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、2022年11月の実質賃金が2021年同月に比べて3.8%減少したことがわかりました。この数字は8ヵ月連続でのマイナスとのことで、物価上昇が背景にあります。物価は高いが給料は安い日本、その平均年収は国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば443万円です。しかし、平均では富裕層の年収などで引っ張られてしまい、実態よりは高い数値となってしまう。中央値を見てみると……。〈平均年収443万円というのは、あくまで平均値。中央値は思いのほか低い。年収の分布を見ると、最も多いのが「300万円超400万円以下」で、全体の17.4%を占めている。3番目に多いのが「200万円超300万円以下」の14.8%で、3人に1人が200万~400万円の間の収入となる。ここ何年も、その傾向は変わっていない。〉(『年収443万円』より)「サイゼリヤ」は神、学費が本当にヤバイ…賃金減少や物価上昇は特にエッセンシャルワーカーの生活に大きな打撃を与える。平均年収前後の生活を取材した『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、保育士や介護ヘルパーなどのエピソードを掲載している。〈ファミレスは……高い!高くて子どもを連れて行けないですよ。どうしても外食となったら、子どもたちだけ「すき家」で食べさせます。でも、「サイゼリヤ」は神ですね。あそこは神です。ほーんとうに神です。安いから安心して注文できます。最強ですね、パスタでもハンバーグでも、何でも食べていいよ!と言える。ドリンクバーもあるし、サイゼリヤの値段は変わってほしくないです。ケーキも高いですね。買わない。ケーキを買うなら、「セイコーマート」でケーキの切れ端を安く売っているので、それを買います。〉(介護ヘルパー・『年収443万円』より)〈まずは子どもたちの学費を払わないと。自分のことは二の次です。なんといっても2人が私立大学に行ったら、年間120万~130万円の学費を4年、それを2人分ですから。大学、無償化されないんでしょうか。学費……本当にヤバいです。児童手当って、なんで中学を卒業する年齢で終わるんですかね。お金がかかってくるのは高校生からなのに。悲しくなりますね。〉(保育士・『年収443万円』より)平均年収前後の具体的な生活から見えてくることは何か。それは、私たちはどんな社会に生きているのか、という厳しい現実である。
実質賃金が3.8%減少厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、2022年11月の実質賃金が2021年同月に比べて3.8%減少したことがわかりました。この数字は8ヵ月連続でのマイナスとのことで、物価上昇が背景にあります。物価は高いが給料は安い日本、その平均年収は国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば443万円です。しかし、平均では富裕層の年収などで引っ張られてしまい、実態よりは高い数値となってしまう。中央値を見てみると……。〈平均年収443万円というのは、あくまで平均値。中央値は思いのほか低い。年収の分布を見ると、最も多いのが「300万円超400万円以下」で、全体の17.4%を占めている。3番目に多いのが「200万円超300万円以下」の14.8%で、3人に1人が200万~400万円の間の収入となる。ここ何年も、その傾向は変わっていない。〉(『年収443万円』より)「サイゼリヤ」は神、学費が本当にヤバイ…賃金減少や物価上昇は特にエッセンシャルワーカーの生活に大きな打撃を与える。平均年収前後の生活を取材した『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、保育士や介護ヘルパーなどのエピソードを掲載している。〈ファミレスは……高い!高くて子どもを連れて行けないですよ。どうしても外食となったら、子どもたちだけ「すき家」で食べさせます。でも、「サイゼリヤ」は神ですね。あそこは神です。ほーんとうに神です。安いから安心して注文できます。最強ですね、パスタでもハンバーグでも、何でも食べていいよ!と言える。ドリンクバーもあるし、サイゼリヤの値段は変わってほしくないです。ケーキも高いですね。買わない。ケーキを買うなら、「セイコーマート」でケーキの切れ端を安く売っているので、それを買います。〉(介護ヘルパー・『年収443万円』より)〈まずは子どもたちの学費を払わないと。自分のことは二の次です。なんといっても2人が私立大学に行ったら、年間120万~130万円の学費を4年、それを2人分ですから。大学、無償化されないんでしょうか。学費……本当にヤバいです。児童手当って、なんで中学を卒業する年齢で終わるんですかね。お金がかかってくるのは高校生からなのに。悲しくなりますね。〉(保育士・『年収443万円』より)平均年収前後の具体的な生活から見えてくることは何か。それは、私たちはどんな社会に生きているのか、という厳しい現実である。
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によれば、2022年11月の実質賃金が2021年同月に比べて3.8%減少したことがわかりました。
この数字は8ヵ月連続でのマイナスとのことで、物価上昇が背景にあります。
物価は高いが給料は安い日本、その平均年収は国税庁の「民間給与実態統計調査」によれば443万円です。
しかし、平均では富裕層の年収などで引っ張られてしまい、実態よりは高い数値となってしまう。
中央値を見てみると……。
〈平均年収443万円というのは、あくまで平均値。中央値は思いのほか低い。年収の分布を見ると、最も多いのが「300万円超400万円以下」で、全体の17.4%を占めている。3番目に多いのが「200万円超300万円以下」の14.8%で、3人に1人が200万~400万円の間の収入となる。ここ何年も、その傾向は変わっていない。〉(『年収443万円』より)
賃金減少や物価上昇は特にエッセンシャルワーカーの生活に大きな打撃を与える。
平均年収前後の生活を取材した『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、保育士や介護ヘルパーなどのエピソードを掲載している。
〈ファミレスは……高い!高くて子どもを連れて行けないですよ。どうしても外食となったら、子どもたちだけ「すき家」で食べさせます。
でも、「サイゼリヤ」は神ですね。あそこは神です。ほーんとうに神です。安いから安心して注文できます。最強ですね、パスタでもハンバーグでも、何でも食べていいよ!と言える。ドリンクバーもあるし、サイゼリヤの値段は変わってほしくないです。
ケーキも高いですね。買わない。ケーキを買うなら、「セイコーマート」でケーキの切れ端を安く売っているので、それを買います。〉(介護ヘルパー・『年収443万円』より)
〈まずは子どもたちの学費を払わないと。自分のことは二の次です。なんといっても2人が私立大学に行ったら、年間120万~130万円の学費を4年、それを2人分ですから。
大学、無償化されないんでしょうか。学費……本当にヤバいです。児童手当って、なんで中学を卒業する年齢で終わるんですかね。お金がかかってくるのは高校生からなのに。悲しくなりますね。〉(保育士・『年収443万円』より)
平均年収前後の具体的な生活から見えてくることは何か。
それは、私たちはどんな社会に生きているのか、という厳しい現実である。

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