千葉・南房総で有毒除去されていないフグを販売

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千葉県は7日、南房総市富浦町青木、とみうらマート物産館内「みのや総合水産」が有毒部分を除去していないフグを店頭で販売していたと発表した。
昨年9月ごろから今月6日まで販売した。安房保健所長がフグを回収するなど指導した。
県によると、販売されていたのはコガネフグ。同水産は「売ってはいけないことを知らなかった」「安くておいしく、珍しいので売れた」と説明している。近隣の市場から購入していた。15~20センチの小さいものは20円、大きいものは100円で販売されていた。
6日に保健所に「(皮やヒレなどを除去していない丸のままの)丸フグが販売されている」との通報があり、店頭販売が確認された。6日に7尾を販売したが、それ以前は販売記録がなくわからないという。
同水産は、有毒部分を除去したものでなければ食用として販売してはならないとの県の「ふぐの取り扱い等に関する条例」に違反しているという。県は「現時点で当該品による健康被害はない」としている。
フグの毒は、テトロドトキシンと呼ばれ、毒力が大変強い。有毒部分を食べると20分~3時間後に口や指先のしびれが始まり、まひが全身に及び、呼吸困難で死亡することがある。
当該品を購入した場合は、同水産の担当者の電話(090・3217・9350)へ連絡する。

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