マンション立ち退き命令に一方的な恨みか 茅ケ崎刺殺の容疑者

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神奈川県茅ケ崎市中海岸3の会社員、四方洋行さん(55)が自宅で刺殺された事件は27日、発生から1週間を迎えた。捜査関係者や裁判記録によると、殺人容疑で県警に逮捕された職業不詳の高井靖弘容疑者(50)が、四方さん所有のマンションの家賃を滞納し、裁判で立ち退きを命じられていた。高井容疑者が四方さんへの恨みを募らせていた可能性があり、県警が事件との関連を調べている。
逮捕の50歳、被害者宅のカメラに姿 容疑認める 事件は20日午後1時過ぎに発生。四方さん宅のインターホンが鳴り、四方さんが玄関先で対応した直後に胸部などを刺され、約3時間後に死亡した。死因は失血死だった。高井容疑者は事件後に逃走したが、22日に千葉県警茂原署に出頭した。「間違いありません」と容疑を認めている。

捜査関係者や裁判記録によると、四方さんは外資系のIT関連企業に勤務する傍ら、不動産業も営んでいた。高井容疑者は四方さんが所有する大阪市城東区のマンション(約18平方メートル)の家賃を2017年から滞納。1カ月分の家賃と共益費は4万円だった。 四方さんは2022年1月、高井容疑者を相手取り明け渡しや家賃の支払いなどを求めて大阪簡裁に提訴した。高井容疑者は裁判で、「不法占拠はしていない。(四方さんの訴えは)うそに基づいたもの」などと独自の主張を展開した。 大阪簡裁は10月、高井容疑者の主張を全面的に退け、退去を命じる判決を言い渡した。滞納した家賃と共益費に加え、訴訟費用の支払いも命じた。 県警はこうした経緯から、高井容疑者が四方さんに一方的に不満を募らせ、事件に及んだ可能性があるとみて調べている。【鈴木悟、園部仁史、山本康介】
事件は20日午後1時過ぎに発生。四方さん宅のインターホンが鳴り、四方さんが玄関先で対応した直後に胸部などを刺され、約3時間後に死亡した。死因は失血死だった。高井容疑者は事件後に逃走したが、22日に千葉県警茂原署に出頭した。「間違いありません」と容疑を認めている。
捜査関係者や裁判記録によると、四方さんは外資系のIT関連企業に勤務する傍ら、不動産業も営んでいた。高井容疑者は四方さんが所有する大阪市城東区のマンション(約18平方メートル)の家賃を2017年から滞納。1カ月分の家賃と共益費は4万円だった。
四方さんは2022年1月、高井容疑者を相手取り明け渡しや家賃の支払いなどを求めて大阪簡裁に提訴した。高井容疑者は裁判で、「不法占拠はしていない。(四方さんの訴えは)うそに基づいたもの」などと独自の主張を展開した。
大阪簡裁は10月、高井容疑者の主張を全面的に退け、退去を命じる判決を言い渡した。滞納した家賃と共益費に加え、訴訟費用の支払いも命じた。
県警はこうした経緯から、高井容疑者が四方さんに一方的に不満を募らせ、事件に及んだ可能性があるとみて調べている。【鈴木悟、園部仁史、山本康介】

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