「クリスマスって興奮するよね」高級ホテル最上階で開催された“大人のサンタコスプレパーティー”の実態

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12月25日、クリスマスの夜。イルミネーションを見に来た人でごった返す横浜・みなとみらい地区の某高級ホテルのスイートルームでは、「大人のクリスマスコスプレパーティー」を謳う一般イベントが開かれていた。そこでは一体、何が行われていたのか──。参加者に、その一部始終を取材した。
【写真5枚】ベッドの上にミニな衣装などで座ったり振り返る女性6人。大きな鏡もある部屋。他、細いストラップのサンタ衣装の女性も 17時頃、ホテル最上階にある会場に女性が3名ほど現れた。部屋に着くやいなや、スカートが短めのサンタクロースコスプレと網タイツに着替え始めた。次いで現われた複数の男性参加者のなかには、ブーメランパンツにランニングというかなり大胆な格好の人もいる。イベント主催者の50代男性はこう語る。

「毎年クリスマスに、男女が交流できるパーティーを開催しています。昨年は100人規模での大パーティーでしたが、今年はかなり小規模にやることになりました。クリスマスですから、皆さんに大いに浮かれて楽しんで欲しい。各々が好きなコスプレをして、男女間でのやりとりを楽しんでいますよ」 その後、1人2人と参加者は増え、最終的には男性11名、女性は7名ほど。年齢層は20代から50代まで、様々な面々が集った。参加者全員が集合したのは19時頃だが、気の置けないメンバーのホームパーティのような談笑タイムが続く。各自が持ち寄ったプレゼント交換なども行なわれ、和やかな雰囲気で会は進行していった。 しかし様子が変わってきたのは20時半過ぎ、女性陣が全員集合して写真撮影をした後からだ。「今日は旦那には内緒で来ました」と話す、40代の参加女性が語る。「クリスマスってだけで興奮するじゃないですか。やっぱりこんな日ですから、火がついちゃいました。男性の条件は、1つは清潔感、もう1つは話のノリが合うかどうかです」 ある女性が主催者男性に近づき「あの人がいい」と体格のいい男性を指さすと、主催者がその男性に声をかける。男性は待ってましたと言わんばかりに、女性の手を引いて部屋から消えていった。この1組を皮切りに、女性は男性を次々と「指名」し、そのまま部屋から退出していった。「うちのパーティーでは、男性は基本的に女性からの誘いを断りません。逆に男性が女性を誘っても、受けるかどうかは女性次第。『女性ファースト』の出会いの場なんです」(主催者男性) 参加者の中には23歳の大学4年生の男子学生もいた。学生は、「就職先はすでに決まっています」という。「内定をもらって一安心したところで息抜きに遊びに来ました。実は主催者の方とは個人的な付き合いがあり、パーティの話を聞いてぜひ参加させてほしいと飛び込んだ。自分は女性とのやりとりの経験値がないので、こういう場で女性と仲良くなる話術を学びたいと思ったんです」(男子学生) 部屋から出て行った男女は、しばらくすると部屋に戻ってくる。前出の40代女性参加者は、23時前には帰り支度をし始めた。彼女の髪の毛は濡れたまま。「今日は夫には女友達とクリスマスパーティをして終電で帰ると伝えているんです。ここから電車で2時間近くかけて地元に帰ります」“聖夜”の過ごし方は、人によって千差万別だ。◆取材・執筆/河合桃子(ジャーナリスト)
17時頃、ホテル最上階にある会場に女性が3名ほど現れた。部屋に着くやいなや、スカートが短めのサンタクロースコスプレと網タイツに着替え始めた。次いで現われた複数の男性参加者のなかには、ブーメランパンツにランニングというかなり大胆な格好の人もいる。イベント主催者の50代男性はこう語る。
「毎年クリスマスに、男女が交流できるパーティーを開催しています。昨年は100人規模での大パーティーでしたが、今年はかなり小規模にやることになりました。クリスマスですから、皆さんに大いに浮かれて楽しんで欲しい。各々が好きなコスプレをして、男女間でのやりとりを楽しんでいますよ」
その後、1人2人と参加者は増え、最終的には男性11名、女性は7名ほど。年齢層は20代から50代まで、様々な面々が集った。参加者全員が集合したのは19時頃だが、気の置けないメンバーのホームパーティのような談笑タイムが続く。各自が持ち寄ったプレゼント交換なども行なわれ、和やかな雰囲気で会は進行していった。
しかし様子が変わってきたのは20時半過ぎ、女性陣が全員集合して写真撮影をした後からだ。「今日は旦那には内緒で来ました」と話す、40代の参加女性が語る。
「クリスマスってだけで興奮するじゃないですか。やっぱりこんな日ですから、火がついちゃいました。男性の条件は、1つは清潔感、もう1つは話のノリが合うかどうかです」
ある女性が主催者男性に近づき「あの人がいい」と体格のいい男性を指さすと、主催者がその男性に声をかける。男性は待ってましたと言わんばかりに、女性の手を引いて部屋から消えていった。この1組を皮切りに、女性は男性を次々と「指名」し、そのまま部屋から退出していった。
「うちのパーティーでは、男性は基本的に女性からの誘いを断りません。逆に男性が女性を誘っても、受けるかどうかは女性次第。『女性ファースト』の出会いの場なんです」(主催者男性)
参加者の中には23歳の大学4年生の男子学生もいた。学生は、「就職先はすでに決まっています」という。
「内定をもらって一安心したところで息抜きに遊びに来ました。実は主催者の方とは個人的な付き合いがあり、パーティの話を聞いてぜひ参加させてほしいと飛び込んだ。自分は女性とのやりとりの経験値がないので、こういう場で女性と仲良くなる話術を学びたいと思ったんです」(男子学生)
部屋から出て行った男女は、しばらくすると部屋に戻ってくる。前出の40代女性参加者は、23時前には帰り支度をし始めた。彼女の髪の毛は濡れたまま。
「今日は夫には女友達とクリスマスパーティをして終電で帰ると伝えているんです。ここから電車で2時間近くかけて地元に帰ります」
“聖夜”の過ごし方は、人によって千差万別だ。
◆取材・執筆/河合桃子(ジャーナリスト)

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