「最終的には国会の『テレ答弁』も」 河野太郎デジタル相が意欲

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8月10日に発足した第2次岸田改造内閣に入閣した河野太郎デジタル相(59)は29日、記者団のインタビューに応じ、デジタル化の推進に向けた抱負を語った。
河野太郎デジタル相に必要な「剛腕」 ◇ ――デジタル庁の役割や存在感をどう高めるか。 ◆デジタル庁の存在感を高めるべきだとよく言われるが、それは違うと思う。一番良いのは、存在を意識せずに世の中が便利になることだ。世の中が便利になればなるほどデジタル庁の存在は後ろに消えていくのではないか。まず世の中がどのように便利になるのかに力を入れていきたい。

――事務方トップの浅沼尚デジタル監との役割分担は。 ◆デジタル監にデジタル庁を仕切ってもらい、それぞれのプロジェクトを前に進めるために頑張っていただきたい。デザインの専門家だが、いかにユーザーの使いやすいシステムを作るのかという、非常に大事なところのプロだ。デジタル庁の職員がしっかり仕事をできるようにデジタル監を支えていきたい。 ――9月でデジタル庁設立から1年になる。 ◆いろいろな役所からプロジェクトを持った人たちが集まり、民間からも人を採用し、同じ方向で進んできた。(新型コロナウイルスの)ワクチン接種証明書アプリのような使いやすいサービスも提供しており、デジタル庁の実力が示せている。自治体のシステムを(政府が運用するクラウドサービスの)「ガバメントクラウド」に統合するなどの大きな仕事もあり、そう簡単に結論がでない面もある。 ――デジタル相は、デジタル社会に向けた規制改革の旗振り役。自身の突破力と、各省庁との調整のバランスをどう取るのか。 ◆バランスはない。バランスが必要なら俺はやっていない。最大限やらせる。 ――霞が関のテレワークをいかに加速させるのか。 ◆テレワークの推進は腰を入れてやりたい。固定電話の転送ができないとか、システムにアクセスできるパソコンの台数が限られるといった問題がある。霞が関のパソコンで(オンライン会議ソフトの)ズームが使えないなどハードウエアの制約もある。最終的には国会答弁も(オンラインで答弁する)「テレ答弁」を認めていただくとか、国会の理解を得ながら制約を一つ一つ外していきたい。【聞き手・山口敦雄】

――デジタル庁の役割や存在感をどう高めるか。
◆デジタル庁の存在感を高めるべきだとよく言われるが、それは違うと思う。一番良いのは、存在を意識せずに世の中が便利になることだ。世の中が便利になればなるほどデジタル庁の存在は後ろに消えていくのではないか。まず世の中がどのように便利になるのかに力を入れていきたい。
――事務方トップの浅沼尚デジタル監との役割分担は。
◆デジタル監にデジタル庁を仕切ってもらい、それぞれのプロジェクトを前に進めるために頑張っていただきたい。デザインの専門家だが、いかにユーザーの使いやすいシステムを作るのかという、非常に大事なところのプロだ。デジタル庁の職員がしっかり仕事をできるようにデジタル監を支えていきたい。
――9月でデジタル庁設立から1年になる。
◆いろいろな役所からプロジェクトを持った人たちが集まり、民間からも人を採用し、同じ方向で進んできた。(新型コロナウイルスの)ワクチン接種証明書アプリのような使いやすいサービスも提供しており、デジタル庁の実力が示せている。自治体のシステムを(政府が運用するクラウドサービスの)「ガバメントクラウド」に統合するなどの大きな仕事もあり、そう簡単に結論がでない面もある。
――デジタル相は、デジタル社会に向けた規制改革の旗振り役。自身の突破力と、各省庁との調整のバランスをどう取るのか。
◆バランスはない。バランスが必要なら俺はやっていない。最大限やらせる。
――霞が関のテレワークをいかに加速させるのか。
◆テレワークの推進は腰を入れてやりたい。固定電話の転送ができないとか、システムにアクセスできるパソコンの台数が限られるといった問題がある。霞が関のパソコンで(オンライン会議ソフトの)ズームが使えないなどハードウエアの制約もある。最終的には国会答弁も(オンラインで答弁する)「テレ答弁」を認めていただくとか、国会の理解を得ながら制約を一つ一つ外していきたい。【聞き手・山口敦雄】

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