山尾志桜里氏、高市総理めぐる「媚びを売るな」に怒り…「マジでやめて」「女性であることは何ら関係ない」

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元衆院議員の山尾志桜里氏が2025年10月30日、Xで「高市総理に対し『媚びを売るな』の批判が散見される」として、持論をつづった。
山尾氏は「高市総理に対し『媚びを売るな』の批判が散見されるけど、マジでやめてほしい。懸命に努力して成果を出した女性を何十年も貶めてきた女性蔑視の常套句じゃないですか」と怒りをあらわにした。
高市早苗総理をめぐっては、訪日したドナルド・トランプ米大統領に対する振る舞いについて、一部から批判的な声が上がっていた。
立憲民主党の有田芳生衆院議員は同日、Xで「高市早苗さんの高揚感だとしても絶対権力のある者への迎合は片山さつきさんのうっとりした媚態とともに気持ちいい姿ではない。日本の男社会を裏返しした権力構造が全世界に見られてしまった。アメリカの独裁者トランプ大統領への恥ずかしい媚びだった」などと主張している。
タレントの東ちづるさんも29日、直接言及していないが、「女性だからこそ、その業界では特に、媚びと過剰適応でのし上がってきたと想像できる。大変だっただろう。が、現立場上は対外的にも堂々と振る舞ったほうが益になったはず。残念」と、言外に高市氏の振る舞いを批判するポストを投稿した。
山尾氏はこうした高市氏への批判について、「高市総理誕生で、リベラルを自称する方々の一部が、実は『女性応援団』ではなくて『好みの女性応援団』であったことがばれちゃったという感じ」とし、「『眼差し』とか『笑顔』とか見る人の感性でどうとでもとれる振る舞いに『女性の媚』とレッテル貼りして、一職業人を侮辱する言説には、全く共感できない」と厳しく批判した。
さらに、「そりゃ、それぞれ我が国の総理にこうあって欲しいという強い気持ちがあるのは分かります」として、「私だって、今回の会談は高市政権の大成果だと思う一方で、ノーベル平和賞推薦は余分だったんじゃないかとか、今後はどこかで橋本龍太郎的な『日米対等』アピールが見たいとか、各論レベルでは色々あります」と自身にも思うところはあると告白。
そうした上で、「ただ、国民として感じる期待も懸念も、高市総理が女性であることは何ら関係ない」と強調し、「そこの建前を立て直さないと、日本のリベラル言説は説得力を完全に失うと思う。正念場では」と危機感を示した。

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