アワビ「絶滅危惧種」に…主な要因は“乱獲”“密漁”“温暖化”

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刺身やおせち料理など、日本人にとってなじみ深いアワビが食べられなくなるのでしょうか?
IUCN(国際自然保護連合)は9日、世界の生き物の絶滅危険度を評価したレッドリストの最新版を公表しました。
日本近海で取れる高級食材のクロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビについて、「絶滅危惧種」に指定しました。
主な要因として挙げられたのが乱獲や密漁、さらに…。
IUCNレッドリストの責任者:「海水温の上昇に伴い、さまざまな病気が現れ、その発生率も高まっています。生息地の環境も汚染され、失われています」
IUCNがアワビ類を評価するのは今回が初めてで、世界の54種のうち20種が絶滅の危機に瀕(ひん)していると評価しました。
レッドリストに法的な拘束力はなく、直ちにアワビの流通に影響が出るわけではありませんが、今後、資源保護の強化を求める動きが出る可能性もあります。
農林水産省によると、国内の天然アワビ類の漁獲量は、1970年の6466トンをピークに、2019年には829トンまで減少しています。

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