なぜママ友に洗脳されたのか…福岡5歳児餓死事件「母親の懲役5年が確定」 ”ママカースト”に怯える専業主婦たちの「リアル」

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11月5日、福岡県篠栗町でママ友の女と共謀し、5歳の息子を餓死させた母親の懲役5年の判決が確定した。無職の碇利恵被告(40)は2020年4月、ママ友の赤堀恵美子被告(49)と共謀し、当時、5歳だった三男の翔士朗ちゃんを餓死させた。
碇被告は、赤堀被告に生活を支配されていたことから、執行猶予付きの判決や刑の減軽を求めていたが、福岡地裁は碇被告に懲役5年の判決を下し、福岡高裁も碇被告の控訴を棄却。弁護側は、期限の24日まで上告せず、碇被告の刑が確定した。
ママ友のマインドコントロールによって、我が子を死に至らしめた事件。事件の凶悪性に目が行きがちであるが、事の発端は狭いコミュニティで発生した、ママ友同士の“いざこざ”である。
(写真はイメージです)photo by iStock
なぜ、マインドコントロールされてしまうのか、それが、読者の率直な感想であり、理解できない点であろう。しかし、まさにママ友の渦中にいる母親たちはこの一連の事件を他人事と思えないのだ。筆者自身も3人の子どもを持つ母親であるからこそ、ママ友との距離感に難しさを感じている。ママ友地獄に疲弊している主婦たちそれが示すように、書店には『ママ友の距離感』『ママ友付き合いのルール』『ママ友のオキテ』といった多くの指南書がズラリと並び、悩めるママたちが大量発生しているのが伺いしれる。いつ誰しもがママ友地獄に陥るかわからない。その恐怖がその指南書の多さに現れている。 筆者も多々、ママ友の付き合いに疲弊している声を聞いてきた。「子どもが寝静まったあとに、必ず、毎日メールが流れてくるんです。それに付き合わないと、あの人はノリが悪いとか悪口を言われて、仲間はずれにされてしまう。そういったターゲットを作るのが上手なんです。ターゲットにされてしまうと、その人と会話できない空気になってしまい、自分が話すと次なるターゲットにされてしまう恐れがあり、誰もその人と話さないようになる。いわゆるいじめですよね」「幼稚園って保育園と違って、どうしてもお母さん同士のコミュニティが大事にされます。バザーなんて顕著な例で、ぞうきんぬったり、マスク作ったり、自分たちで持ち寄って、イベントを開催しないといけない。おのずと、そういったコミュニティに入らなければいけず、上手く付き合わないといけない。幼稚園はことあるごとに、親が参加しなければいけないイベントがある。別に個人的に仲良くなった方々ではなく、あくまで子どもを通して仲良くなった方なので、気が合わない人でも人付き合いをしないといけない。苦痛で仕方ありません」唯一無二の独特なコミュニティママ友の世界は社会から遮断されており、その世界は独特のルールがまかり通っている。極端な言い方をすると、今、世の中の賑わす旧統一教会と同様、その世界でしか通用しない世界が広がっているのだ。 そして、その世界は、猫の額ほど狭く、横の繋がりは強固で、個人情報の漏洩も甚だしく、一挙手一投足がそのコミュニティに隅々まで行き渡ってしまう監視コミィニティ。子どもを介したコミュニティであるがゆえ、気が合わないママ友とも自ずと付き合わなければならず、正直、仕事以上に人間関係に悩むのがママ友コミュニティだ。なぜなら、その地域でのママ友は替えが効かない唯一無二の世界であり、主婦にとってそこの世界が全てになってしまう。碇被告もママ友の世界が全てだったのだろう。そこに横たわっている意味をなさないルールにがんじがらめになり、声が大きい赤堀被告がすべての世界にかわっていった。赤堀被告から「夫が浮気している」と言われ、それを信じ込み、離婚まで至らせる。その背景にあるのは圧倒的な経験不足だ。人にもよるが、ママたちの中には、社会経験が浅い人も多く、自分の中の判断基準を持ち合わせていない人も多い。就職して2~3年働いて、そのまま、主婦になった人も、この社会においてまだまだ多数を占めるのである。そうすると、極端な言い方だが、学生時代の価値観しか持ち合わせていないことが多く、悪く言えば経験不足、よく言えばピュアなのである。経験値の浅さと情報弱者経験値が浅いため、目の前に示された物事に対して自分の物差しで判断できず、信じるしかできないのだ。いわゆる情報弱者なのである。つまり、メディアリテラシーの力が不足気味なのだ。福岡のケースでいうと、狭いコミュニティで、経験値が浅かったであろう碇被告が、ママ友の赤堀被告に吹聴され、惑わされ、そして、洗脳の最たる手段である恐怖によって、マインドコントロール下においた。家族がすこしでも早く異変に気がついてたら、と、不思議ではあるが、それはそれで事情があったと推測する。恐怖によって家族まで離縁させてしまう洗脳。筆者自身も独身時代なら、決して理解できなかったママ友によるマインドコントロール。しかし、ママ友の世界に身を投じると、経験値が浅く、自己決定が難しいママたちは、声が大きいママ友に流れる傾向であることがわかった。 赤堀被告も「バックにヤクザがついている」「信用していいのは私だけ」と碇被告に恐怖を植え付け、周囲から孤立させていったという。碇被告に判断能力が備わっていれば、この事件は防げたはずである。しかし、まだまだ地方では女性が社会的地位を築く基盤が整備されておらず、自己判断を構築する機会が少ないのが地方妻の現実なのである。
なぜ、マインドコントロールされてしまうのか、それが、読者の率直な感想であり、理解できない点であろう。
しかし、まさにママ友の渦中にいる母親たちはこの一連の事件を他人事と思えないのだ。筆者自身も3人の子どもを持つ母親であるからこそ、ママ友との距離感に難しさを感じている。
それが示すように、書店には『ママ友の距離感』『ママ友付き合いのルール』『ママ友のオキテ』といった多くの指南書がズラリと並び、悩めるママたちが大量発生しているのが伺いしれる。
いつ誰しもがママ友地獄に陥るかわからない。その恐怖がその指南書の多さに現れている。
筆者も多々、ママ友の付き合いに疲弊している声を聞いてきた。「子どもが寝静まったあとに、必ず、毎日メールが流れてくるんです。それに付き合わないと、あの人はノリが悪いとか悪口を言われて、仲間はずれにされてしまう。そういったターゲットを作るのが上手なんです。ターゲットにされてしまうと、その人と会話できない空気になってしまい、自分が話すと次なるターゲットにされてしまう恐れがあり、誰もその人と話さないようになる。いわゆるいじめですよね」「幼稚園って保育園と違って、どうしてもお母さん同士のコミュニティが大事にされます。バザーなんて顕著な例で、ぞうきんぬったり、マスク作ったり、自分たちで持ち寄って、イベントを開催しないといけない。おのずと、そういったコミュニティに入らなければいけず、上手く付き合わないといけない。幼稚園はことあるごとに、親が参加しなければいけないイベントがある。別に個人的に仲良くなった方々ではなく、あくまで子どもを通して仲良くなった方なので、気が合わない人でも人付き合いをしないといけない。苦痛で仕方ありません」唯一無二の独特なコミュニティママ友の世界は社会から遮断されており、その世界は独特のルールがまかり通っている。極端な言い方をすると、今、世の中の賑わす旧統一教会と同様、その世界でしか通用しない世界が広がっているのだ。 そして、その世界は、猫の額ほど狭く、横の繋がりは強固で、個人情報の漏洩も甚だしく、一挙手一投足がそのコミュニティに隅々まで行き渡ってしまう監視コミィニティ。子どもを介したコミュニティであるがゆえ、気が合わないママ友とも自ずと付き合わなければならず、正直、仕事以上に人間関係に悩むのがママ友コミュニティだ。なぜなら、その地域でのママ友は替えが効かない唯一無二の世界であり、主婦にとってそこの世界が全てになってしまう。碇被告もママ友の世界が全てだったのだろう。そこに横たわっている意味をなさないルールにがんじがらめになり、声が大きい赤堀被告がすべての世界にかわっていった。赤堀被告から「夫が浮気している」と言われ、それを信じ込み、離婚まで至らせる。その背景にあるのは圧倒的な経験不足だ。人にもよるが、ママたちの中には、社会経験が浅い人も多く、自分の中の判断基準を持ち合わせていない人も多い。就職して2~3年働いて、そのまま、主婦になった人も、この社会においてまだまだ多数を占めるのである。そうすると、極端な言い方だが、学生時代の価値観しか持ち合わせていないことが多く、悪く言えば経験不足、よく言えばピュアなのである。経験値の浅さと情報弱者経験値が浅いため、目の前に示された物事に対して自分の物差しで判断できず、信じるしかできないのだ。いわゆる情報弱者なのである。つまり、メディアリテラシーの力が不足気味なのだ。福岡のケースでいうと、狭いコミュニティで、経験値が浅かったであろう碇被告が、ママ友の赤堀被告に吹聴され、惑わされ、そして、洗脳の最たる手段である恐怖によって、マインドコントロール下においた。家族がすこしでも早く異変に気がついてたら、と、不思議ではあるが、それはそれで事情があったと推測する。恐怖によって家族まで離縁させてしまう洗脳。筆者自身も独身時代なら、決して理解できなかったママ友によるマインドコントロール。しかし、ママ友の世界に身を投じると、経験値が浅く、自己決定が難しいママたちは、声が大きいママ友に流れる傾向であることがわかった。 赤堀被告も「バックにヤクザがついている」「信用していいのは私だけ」と碇被告に恐怖を植え付け、周囲から孤立させていったという。碇被告に判断能力が備わっていれば、この事件は防げたはずである。しかし、まだまだ地方では女性が社会的地位を築く基盤が整備されておらず、自己判断を構築する機会が少ないのが地方妻の現実なのである。
筆者も多々、ママ友の付き合いに疲弊している声を聞いてきた。
「子どもが寝静まったあとに、必ず、毎日メールが流れてくるんです。それに付き合わないと、あの人はノリが悪いとか悪口を言われて、仲間はずれにされてしまう。そういったターゲットを作るのが上手なんです。ターゲットにされてしまうと、その人と会話できない空気になってしまい、自分が話すと次なるターゲットにされてしまう恐れがあり、誰もその人と話さないようになる。いわゆるいじめですよね」
「幼稚園って保育園と違って、どうしてもお母さん同士のコミュニティが大事にされます。バザーなんて顕著な例で、ぞうきんぬったり、マスク作ったり、自分たちで持ち寄って、イベントを開催しないといけない。おのずと、そういったコミュニティに入らなければいけず、上手く付き合わないといけない。幼稚園はことあるごとに、親が参加しなければいけないイベントがある。別に個人的に仲良くなった方々ではなく、あくまで子どもを通して仲良くなった方なので、気が合わない人でも人付き合いをしないといけない。苦痛で仕方ありません」
ママ友の世界は社会から遮断されており、その世界は独特のルールがまかり通っている。極端な言い方をすると、今、世の中の賑わす旧統一教会と同様、その世界でしか通用しない世界が広がっているのだ。
そして、その世界は、猫の額ほど狭く、横の繋がりは強固で、個人情報の漏洩も甚だしく、一挙手一投足がそのコミュニティに隅々まで行き渡ってしまう監視コミィニティ。子どもを介したコミュニティであるがゆえ、気が合わないママ友とも自ずと付き合わなければならず、正直、仕事以上に人間関係に悩むのがママ友コミュニティだ。なぜなら、その地域でのママ友は替えが効かない唯一無二の世界であり、主婦にとってそこの世界が全てになってしまう。碇被告もママ友の世界が全てだったのだろう。そこに横たわっている意味をなさないルールにがんじがらめになり、声が大きい赤堀被告がすべての世界にかわっていった。赤堀被告から「夫が浮気している」と言われ、それを信じ込み、離婚まで至らせる。その背景にあるのは圧倒的な経験不足だ。人にもよるが、ママたちの中には、社会経験が浅い人も多く、自分の中の判断基準を持ち合わせていない人も多い。就職して2~3年働いて、そのまま、主婦になった人も、この社会においてまだまだ多数を占めるのである。そうすると、極端な言い方だが、学生時代の価値観しか持ち合わせていないことが多く、悪く言えば経験不足、よく言えばピュアなのである。経験値の浅さと情報弱者経験値が浅いため、目の前に示された物事に対して自分の物差しで判断できず、信じるしかできないのだ。いわゆる情報弱者なのである。つまり、メディアリテラシーの力が不足気味なのだ。福岡のケースでいうと、狭いコミュニティで、経験値が浅かったであろう碇被告が、ママ友の赤堀被告に吹聴され、惑わされ、そして、洗脳の最たる手段である恐怖によって、マインドコントロール下においた。家族がすこしでも早く異変に気がついてたら、と、不思議ではあるが、それはそれで事情があったと推測する。恐怖によって家族まで離縁させてしまう洗脳。筆者自身も独身時代なら、決して理解できなかったママ友によるマインドコントロール。しかし、ママ友の世界に身を投じると、経験値が浅く、自己決定が難しいママたちは、声が大きいママ友に流れる傾向であることがわかった。 赤堀被告も「バックにヤクザがついている」「信用していいのは私だけ」と碇被告に恐怖を植え付け、周囲から孤立させていったという。碇被告に判断能力が備わっていれば、この事件は防げたはずである。しかし、まだまだ地方では女性が社会的地位を築く基盤が整備されておらず、自己判断を構築する機会が少ないのが地方妻の現実なのである。
そして、その世界は、猫の額ほど狭く、横の繋がりは強固で、個人情報の漏洩も甚だしく、一挙手一投足がそのコミュニティに隅々まで行き渡ってしまう監視コミィニティ。子どもを介したコミュニティであるがゆえ、気が合わないママ友とも自ずと付き合わなければならず、正直、仕事以上に人間関係に悩むのがママ友コミュニティだ。
なぜなら、その地域でのママ友は替えが効かない唯一無二の世界であり、主婦にとってそこの世界が全てになってしまう。
碇被告もママ友の世界が全てだったのだろう。そこに横たわっている意味をなさないルールにがんじがらめになり、声が大きい赤堀被告がすべての世界にかわっていった。赤堀被告から「夫が浮気している」と言われ、それを信じ込み、離婚まで至らせる。
その背景にあるのは圧倒的な経験不足だ。
人にもよるが、ママたちの中には、社会経験が浅い人も多く、自分の中の判断基準を持ち合わせていない人も多い。就職して2~3年働いて、そのまま、主婦になった人も、この社会においてまだまだ多数を占めるのである。そうすると、極端な言い方だが、学生時代の価値観しか持ち合わせていないことが多く、悪く言えば経験不足、よく言えばピュアなのである。
経験値が浅いため、目の前に示された物事に対して自分の物差しで判断できず、信じるしかできないのだ。いわゆる情報弱者なのである。つまり、メディアリテラシーの力が不足気味なのだ。
福岡のケースでいうと、狭いコミュニティで、経験値が浅かったであろう碇被告が、ママ友の赤堀被告に吹聴され、惑わされ、そして、洗脳の最たる手段である恐怖によって、マインドコントロール下においた。
家族がすこしでも早く異変に気がついてたら、と、不思議ではあるが、それはそれで事情があったと推測する。恐怖によって家族まで離縁させてしまう洗脳。
筆者自身も独身時代なら、決して理解できなかったママ友によるマインドコントロール。しかし、ママ友の世界に身を投じると、経験値が浅く、自己決定が難しいママたちは、声が大きいママ友に流れる傾向であることがわかった。
赤堀被告も「バックにヤクザがついている」「信用していいのは私だけ」と碇被告に恐怖を植え付け、周囲から孤立させていったという。碇被告に判断能力が備わっていれば、この事件は防げたはずである。しかし、まだまだ地方では女性が社会的地位を築く基盤が整備されておらず、自己判断を構築する機会が少ないのが地方妻の現実なのである。
赤堀被告も「バックにヤクザがついている」「信用していいのは私だけ」と碇被告に恐怖を植え付け、周囲から孤立させていったという。
碇被告に判断能力が備わっていれば、この事件は防げたはずである。
しかし、まだまだ地方では女性が社会的地位を築く基盤が整備されておらず、自己判断を構築する機会が少ないのが地方妻の現実なのである。

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